ふじみ野市政情報について

当地の市政情報については三人の市議の方がブログを開設されており、なかなか判らない市政情報を得るためによく閲覧させていただいていた。山川元市議、民部元市議、鈴木元市議の三名だ。いずれも今春の県議選に立候補されあえなく落選され元市議になってしまわれた。正直残念な思いだった。この三人のブログでは市政情報がそれぞれの立場から詳しくリポートされていた。昨年は例のプール事件があり、その後の経過などの情報を得るにはきわめて有益だった。
今も三人のブログは健在である。山川さんは共産党の立場ではあるが、例えば今回の県議選で買収により送検係争中である近藤県議の情報なども適宜リポートされている。民部さんは民主党の活動家として立場から政治活動を模索されている様子で、当地での民主党の党勢活動を主に記されているようだ。そして鈴木さんは、長らくブログをお休みされていたが、つい最近になって福祉系NPOでの活動を始められたようで、そうした仕事のことを中心にブログも再開されたご様子だ。
山川氏のすみずみレポート
http://sumizumi9.tea-nifty.com/yamakawa/
民部氏の民部ログ
http://blog.livedoor.jp/mimbu_kayo/
鈴木氏の鈴木けいたろうBlog
http://dp56156912.lolipop.jp/home/klog/
それにしてもこの三人の方が市井の人になってしまったことは返す返すも残念なことだった。これで現役市議さんでブログ等で市井情報を開示される方もでないだろうと思っていた。それが例の県議の買収事件で三名の当選した保守系市議が辞められた。それに伴い繰り上げ当選された三名のうち二名の新人女性市議さんがブログを開設している。
おがわ愛子市議のブログ おがわ愛子のふじみ野日記
http://fujimino.aiko.bz/
いいぬま潤子市議のブログ JUNKO NET
http://www.junkonet.com/
二人ともリベラル系、市民派的な立場の方のようだ。おがわ市議は鈴木啓太郎さんと近しい立場のようで、エコやフェミニズム、障害者問題等に関心をお持ちのようだ。いいぬま市議は、教育問題がメインテーマにされているようで、政治的には社民党に近しい立場のようだ。まあさらっとそれぞれのブログを見たうえでの個人的感想だからあんまりレッテル貼りみたいなことはするのはよそう。
とはいえ二人とも新人市議さんとしての活動を積極的にブログでレポートされている。ふじみ野市で今どういうことが起きているのかを知るために利用できそうで、けっこう助かる。正直、市議さんのブログとかでもないと、市政情報って共産党さんが駅頭配布しているビラくらいしかないのである。もちろんこれはこれで有益な情報源であるにはあるのだが。
で、おがわ市議、いいぬま市議のそれぞれの最新の記事で東原小学校のプレハブ校舎のリース延長についての決議について報告されていた。ちょっと長くなるけど引用させていただく。

おがわ市議のブログより
第56号議案 建物取毀禁止等仮処分命令申立事件に関する和解について
 〈経過〉
 市担当部局は、東原小学校の仮設校舎のリース契約が、今年3月31日の賃貸借期限が切れることから、立川ハウス工業?埼玉営業所と再リース契約の協議を進めて、予算計上していた。ところが、4月になって、立川ハウス工業?から、新たに見積金額が提示された。(また、契約の権限は当初契約サインした埼玉営業所所長ではなく、本社社長であると主張)協議継続としていた所、立川ハウス工業?より内容証明郵便にて、5月3日までに、差額1,100万円払わなければ5月13日以降に建物を取壊し、引き上げると通告してきた。そこで、弁護士に対応について相談し、仮処分の申立てをし、立川ハウス工業?とも、協議をし、同じ、東原小学校の特別校舎も含めて、2年間の再契約した。
 よって、その差額を補正予算として、10,456,000円。弁護士に、成功報酬等を支払う事で、この案件が提出されました。
 民間に働く方からすれば、何だそれと思う人もいるかもしれません。契約に際しては、念には念を、細心の注意を払って仕事をなさっているでしょう。今回を教訓として、契約社会の中に、公共の仕事もある事を認識して、相手につけ入る隙を与えない、そんなスキルを磨いて欲しいです

正直ちょっとわかりづらい。なぜいきなり内容証明なんだろ。差額を払わなければ建物を取壊して引き上げるって、どういうことだい。というわけで、さらなる説明はいいぬま市議のブログから

なんともわかりにくいお話なんですが・・・
臨時議会に出された案件です・・・少し丁寧に書きたいと思います。
ふじみ野市の市沢付近では、ふじみの駅が出来た事によって大型マンションの建設ラッシュが続き、それに伴って人口が増え学校の児童数も増え、学校の教室が不足する事態になりました。
数年前に、この大変な事態を迎えたのが「東原小学校」です。近くに新しい小学校を建設する計画で、それまでの間、この東原小学校の校庭にプレハブ校舎をリースで建てて対処する事にしたのですが、 この期間がH15.4.1〜H19.3.31までで、4年間のプレハブ校舎リース料は262,500千円で1年間で65,625千円です。この契約の際にリース期間の延長が生じた場合の条件を交わしていなかったことが、まず問題でした。担当している教育委員会ではH16年1月頃からリース期間延長を見通して立川ハウス工業?の埼玉営業所と話し合い金額についても見積書をとっていましたところが、H19.3.29の最終見積もり合わせの段になって急に立川ハウス工業?の本社が、営業所の見積もりを無効として新たな金額の提示をしてきたのです・・・その金額は年間で25,000千円ということで、当初の営業所の見積もりで予算を立てていた14,000千円とは11,000千円もの金額のひらきがありました。
当然、ふじみ野市でも納得のいく話ではありませんので、その後の交渉は難航し、立川ハウス工業?は現在使用中のプレハブ校舎の撤去を持ち出して来たため「さいたま地方裁判所川越支部」において協議し、和解の合意を得るところにまでたどり着いたのですが・・・
和解で合意したのはほぼ立川ハウス工業?の要求額通りでした。結果ふじみ野市補正予算の組みなおしを余儀なくされ、10,456千円の予算を新に確保したのですが、なんとも納得のいく話ではありませんでした。児童・生徒が使用している校舎のことでさえなければ、ふじみ野市も、もっと強行に対処したのでしょうが、当初に営業所の提示した見積もり金額にも確かに妥当性を欠いた部分もあったとのことなので、尚更理解と判断の難しい問題でした。が、しかし2年間の延長リースを再契約することが、まずは優先であり、この間の市側の対応も適切であったとして全員賛成で補正予算の追加と、和解は承認されました。

なるほどこれはひどい話ではないか。この記事だけを見ると立川ハウスは児童を人質にとっているに等しいとんでもない会社に思える。5月13日以降に現在使用中のブレハブ校舎を取壊し撤去するというのは、学校に対して校舎をリースすることを商売にしている会社としてはあまりにも不適切だと思う。県の教育委員会文部科学省はこういう企業を放置しておくのはいかがなものだろう。
とまあ、そういう風に読めてしまう記事だ。しかしこれまでの4年間の年間のリース金額が65625千円に対して2年間の延長時の年間リース額が25000千円だとするなら、それはそこそこ妥当な金額なのかもしれないと思える。それ以前に埼玉営業所とすすめていた契約交渉ででてきた見積額に妥当性があったのかどうかということ問題だと思う。
しかしいずれにしても市の教育委員会の対応、契約交渉には相当な不手際があったのだろうとは思う。まあプール事故以来ほとんど組織としては壊滅状況だったのかもしれないのだけれど。それにしても市議会は子どもたちが授業等を受けるために必要であるためリース延長を最優先にして全員賛成で承認されたというのだが、交渉時の不手際等市の姿勢をただすような議論は成されたのだろうか。それがまず問題だと思うのだが。
さらに言わしてもらえば、この業者との友好的な関係はありえるのかどうか。市議さんのレポートからの感想からすると、こういう業者はいずれまた児童を人質にとるような形で非友好的な値上げその他もろもろの強圧的な要求をしてくるのではないかと思う。あくまで市議さんのレポートから受けた印象だが、全国の教育委員会の皆さん、この会社とのお付き合いはどうかと思う。まあ契約の一方の当事者であるこの会社の主張についてはまったくわからないのではあるが。
立川ハウスのHPでは工事実績として東原小学校のプレハブ校舎の写真まできちんと掲載されている。
http://www.tachikawahouse.co.jp/index.html
http://www.tachikawahouse.co.jp/ooimachi.jpg
その裏でこういう内容証明だの取壊しだの仮処分の申請だのというきな臭い係争が行われていたことがどうにも納得できないというか、どうでもいいけど内容証明まで送ったような自治体の校舎を実績例としていつまでもアップしているんじゃないと、妙につっこみたくなるところだ。
それにしてもだ、ふじみ野市政の怠慢はまだまだ続いていくのだね。市議会も全員賛成はいいけど、もう少しチェック機能を働かせてほしいと思うのだが。