ウィークデイの午後のトーハク

 東京都美術館を出たのが3時過ぎ。まだ時間はあるしということで美術館のはしごをすることにする。来る途中何気に西洋美術館を見ると休館中とか。次の企画展の準備だろうか。次の企画展は何かといえば、なんとピカソである。

 これはちょっと楽しみではないか。そういえば東美では来年、マティスをやるようだし、上野でピカソマティスとは、なんとも王道である。

 ということで西洋美術館常設展を観るというのは難しいので、東京国立博物館(トーハク)に行くことにする。トーハクはこんな感じで午後、時間が出来たときに常設展のみで訪れることが多い。人も少なく、それでいて展示品が充実しているので、ゆったり、のんびりと贅沢な時間が過ごせる。

 トーハクは10月18日から、平成館で東京国立博物館創立150年記念特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」が行われる。多分これに向けての準備中のようだが、常設展は平常運転。今回は、なんとなく右側にそれて東洋館に入ってみる。ミニ企画で「日中国交正常化50周年 東京国立博物館150周年特集 中国書画精華―宋代書画とその広がり―」というのをやっている。

東京国立博物館 - 展示・催し物 総合文化展一覧 アジアギャラリー(東洋館) 日中国交正常化50周年 東京国立博物館150周年 特集 中国書画精華―宋代書画とその広がり― 作品リスト

 さらっと流しただけだけど、日本の絵画は基本的に中国の模倣に尽きるのだなという、まあ当たり前のこと改めて実感した。

 

 その後は本館の方でまったり。人も少なくゆったりとした時間を過ごせる。

竹取物語》 (前田青邨

 本館から平成館への回廊のあたりだったか、見返り美人修復プロジェクトとかをやっている。見るとアニメ(ボカロか)とのコラボとかで初音ミクとのコラボとかがある。トーハクにもアニメが侵食してきているのかと少しだけ微妙な気分になるが、まあいいか。

 

 残り10分かそこらで、駆け足で仏像を流し見る。せっかく空いているのだから、もっとゆっくり鑑賞したいと思いつつも、仏像は知識不足なので、観るたびにもっと勉強しなくちゃと思ってしまう。来年は少しまとまって仏像についての本を読んだりしてみようかとも思ってはいるのだが。

 

 そして閉館。