アメリカ旅行のことを少しずつ

 2月末に家族でアメリカ旅行へ行ったことを少しずつ書いていく。次回の時の参考にするみたいなこともある。もっとも年齢的に次回は難しいかもしれないけど。実際、11年前に行ったときの記録がこの雑記の中に残されていて、けっこうそれを読み返して記憶を反芻させたりした部分も実はあるにはあった。

 さらにいえば、前回の時の教訓が実はほとんど活かされていなかったりもする。例えばだけど、選んだ旅行会社のHISのパッケージciaoは、割安だけど所謂至れり尽くせりのツアーではない。ネットとかでも調べると航空券とホテルと送迎だけを組み合わせた「スケルトンツアー」といわれている。ようするに旅行の大枠だけを販売して、あとは現地で旅行者が自由に肉付けするというものだ。なので旅行に慣れている人、ある程度コミュニケーションが取れる程度の語学力がないとかなりシンドイ目にあうツアーでもあるのだ。

 そのことは11年前にこのツアーを利用してけっこう骨身に染みていたはずなんだが、そのへんが忘却の彼方ということになってしまった。じゃあ、なんでこの旅行会社を選んだかといえば、ここにはユニバーサル・デスクという障害者向けの窓口を設けているからだ。とはいえ、うちのよう基本車椅子とはいえ、ある程度のことは出来るとなると、そのへんの対応は実は大手旅行会社を通じても出来るのではないかと思う。今回の旅行でも、一応障害者であることを事前に通知をしておいたおかげで、風呂には滑り止めのマットを用意してくれてもあった。また航空会社もチェックインを早めたり、搭乗時には移動用の車椅子を用意してくれたりもした。

 窓口の担当者は若い女性で、あまり経験はないようだったが結構親身に対応してくれた。そのへんは有難かったと思う。前回の時は一部屋で三人だった。まあ子どもが小学生だったから問題なかったけれど、今回はさすがに大人三人なので、二部屋をとったのだが、そのへんも割とスムーズにいった。実際、ついてみるときちんと隣り同士の部屋になっていて、中で行き来ができるコネクティングルームになっていた。こういうところはまったく問題なかった。

 旅行全体でいえば、前回の一番の教訓であったことだけど、最大のバリアは言葉だということ。11年前に旅行が終わった時にも痛感し、真面目に英語を一から勉強しなくちゃみたいなことを思った。実際、その後には英会話教室なんていうのに通ったこともあるにはあった。とはいえその後は会社の経営とかにも携わることもあり、まあ忙しさにかまけてそのへんはおざなりになった。

 そして今回もまた、言葉が一番の障壁だった。ゆっくりと話してもらえればある程度のことはわからない訳ではないけど、まあアメリカ人はそのへんはお構いなしだし、そうなるとこっちはかなりきつい。結局、もしまたアメリカ行くことがあるなら、もう少し語学の勉強しなくちゃという教訓となる。

 ただし、11年前から比べるとかなり便利になったことが多々ある。ネットを含めたITの進化というやつだ。例えば飛行機のチェックインについても、前回は帰りのロス空港でけっこうあちこちたらい回しにされ、チェックインもいろいろとすったもんだした。しかし、今回はというとチェックイン自体はもう機械にパスポートを読ませ顔認証とかするだけで簡単に終わってしまう。

 さらにいえば、買い物一つとってもカードでほとんど事足りてしまうので、「チャージ、プリーズ」でOKなのだ。またディズニーランド内での食事についても、ファーストフード系もほとんどがネットでオーダーして払いはカード、注文品を受け取るだけみたいなことになっていて、煩わしい注文を英語でする必要とかもなかった。そのへんはディズニーランドのアプリをスマホに入れてあれば問題なくできた。

 ついでにいえば、例の翻訳機についても一応旅行前にいろいろと調べて1つ購入して持って行った。有名なポケトークも考えたのだが、シムやWIFI仕様とかいろいろ調べた。それで基本WIFI仕様だが、ネット環境がなくても英語に関しては使えるというふれこみもあったので富士通のarrowsを購入した。

 カメラ機能もついているし、ネット環境なくても使えるということで、これはけっこう使える翻訳機ではあったのだが、実はあまり活躍する機会がなかった。翻訳機として役に立ったのは実はgoogle翻訳だったりもした。なのでスマホだけはちゃんと現地でも使えるようにしておいた方がいいというのが教訓といえば教訓だ。

 うちは家族全員auiphoneなので、世界データ定額を利用した。これはアプリをダウンロードしておけば現地で利用すれば基本1日980円でスマホが使える。2月からは早割キャンペーンということで、国内でいつから使用するかを申し込んでおけば1日490円で使える。これはけっこう便利だったと思う。

 ついでにいえば、海外でもネットをいろいろ使うためにiPad miniも持って行ったのだが、こちらについては格安の海外SIMを購入した。ロスの空港内でHISの迎えを待っているときにちゃちゃっとSIMを入れ替えた。実際、ホテルの中とかでは割と面白く利用できたのでこれはこれでけっこう役に立った。