スキーにいく

 土曜日から石打丸山にスキーに行く。
子どもの上達に驚く、ボーゲン一徹ながら、ほぼすべての斜面を親について滑ってこれるようになった。えらいと思う。10年前の自分を見るようで健気である。いずれ近い時期に親越えとなるのではという確かな予感を覚えた。嬉しきことである。
 今回、ヘタレなボーダーに衝突され買ったばかりのストックが折れた。へたすればストックどころかこっちの身が大怪我の恐れだった。こちらを掠めストックを折っていったボーダーは十数メートル下で大の字になっていてボーっとしていた様子。へたすれば本人も大怪我の恐れ。なんか可哀想すぎてストックの弁償を言い出すこともできなかった。
 弁解めいているかもしれないが、こちらに落ち度はない。こっちはほどほどの斜面をスピード殺しつつ滑っていた。そこへドーっとつっこんできたのだ、そのバカボーダーが。
 自分自身、実力的にはへぼスキーヤーを自認している。それでも止まり方、スピードの殺し方はわきまえている。歳だし、怪我も怖いからだ。だからあえていえう。スピードも殺せない、コントロール不能なバカボーダーが多すぎる。
 いまやゲレンデはボーダー主流のご時勢だ。それはいい。私自身、機会があればやってみたいとも思っているくらいだ。なかなか面白そうだ。でも、多かろうが、少なかろうが、これだけいえる。他人に迷惑はかけるな。まずは止まり方、スピードの殺し方を覚えろ。
 あと、ヘタレなボーダーにさらに苦言。斜面のあちこちでえらそうにふんぞり返るようにして座るな。あれは邪魔だぞ。そしてゲレンデのあちこちに足跡の穴をあけるな。さらにさらにいえば、コブを削るな。スキーヤーにとって適度なコブは練習になるのに、み〜んな削られている。
 スキーヤーにとって安楽なゲレンデは、バカボーダーがきそうもない上級ゲレンデくらいしか残されていない。斜度のきついガリガリなバーンみたいなところだ。そういうところはヘボスキーヤーにはけっこうきついのだ。体力使うしな〜。
 まあ今シーズン、あと何回ゲレンデに出れるかわからないが、歳なりに上達しつつある自分が嬉しい。娘に負けないように頑張らねば。