キーボード入力の矯正

 通信教育のノートをとったり、レポートを書いたりしていてふと思ったのだが、自分のキーボード入力は右手がかなり自己流のようで、Pのキーを薬指で押している。さらにエンターキーも薬指だで右手の小指はほとんど使っていない。一般的にはどうなのかと調べるとPもエンターキーも小指を使うことになっている。

 左手はというときちんとQのキーもAのキーも小指を使っているのに、なんで右手は小指がダメなのか。これはだいぶ以前からずっとそんな気がする。

 もともと自分は高校時代に英文タイプをやっていて、いちおう英文タイプ検定も2級くらいは持っていた。なので世の中でワープロが出回り始めた頃でもすぐにブラインドタッチが出来るようになっていたと思う。

 最初にワープロを手に入れたのが多分26~7くらいの頃だから、かれこれ40年前のことか。なのでその後のワープロからパソコンへの以降にも対応しているし、どの職場でもブラインドタッチでガンガン叩いていたように思うのだが、ひょっとしたらその頃からPのキーやエンターキーは薬指を使っていたかもしれない。

 というのはPはともかくとして、エンターキーは使用頻度が高い。そういうキーはある程度力を入れて打刻するほうがスピード的にも理にかなっていたのではないかと、勝手に思っていたりもする。

 もともと英文タイプライターのキーボード配列はある種使用頻度順になっている。英文的には、多分人差し指で打刻する左のRTFGVB、右のYUHJNMが一番使用頻度が高い。改行はキャリッジリターレバーを右手で払うようにする。

 なので日本ローマ字入力の場合で使用頻度が高いAが小指というのは、機能的にはあり得ないし、同じようにエンターキーも小指というの実はおかしいのではないかと思ったりもするのだ。

 それでも英文タイプである程度ホームポジションとかを身体で覚えた部分もあるので、左手はほぼマニュアル通りにキーを打刻できる。でも右手はというと、スピードを優先するうちに小指ではなく薬指を使うようになって今に至るみたいなことなんだと思う。

 とはいえ小指を使わないのも微妙だし、なんとなくブラインドでの入力でミスが出ることが多い。昔からスピードは早いがミスタイプも多い方だったのだが、最近は歳のせいかミスタッチも増えている。

 タイプについていろいろ検索していると、ブラインドタッチの基本はホームポジションと正しい指使いというのは、どのサイトでも出てくる。さらにはエンターキーを小指で使う人間と薬指で使う人間では、長いキャリアの中で大きな差が出るとか、薬指をを使う人間は打刻音が煩くて、外でパソコン使用の場合迷惑だのというのまである。

 そこまで言うならちょっと試しに矯正してみようかと、最近は出来るだけ小指でエンターキーを試している。もちろんPのキーもだ。するとどうだ、少なくともスピードはえらく落ちる。さらにミスタッチも増えている。右手小指の腱がつりそうになる。いいことはなにもない。

 やっぱり還暦を遠に過ぎてのキー入力の矯正はかなり無理があるみたいだ。それでも出来るだけ、出来るだけ意識してエンターキーの小指押しを続けている。でも文章を考えながら打っていると、小指を使うことに意識を集中させると、思考の整理がとまりリズムも狂ってくる。なのでいつのまにか薬指に戻ってしまう。

 なので教科書などの文章を丸写しするときなどは出来るだけ小指でエンタキーを意識づけているけど、それ以外は薬指みたいな感じでいる。それでもちょっとずつだが、しばらくは小指エンターキー、Pも小指でというのを続けてみるつもりだ。