高麗川ふるさと遊歩道

 昨日も妻のお出かけいきたい欲求に付き合わされてご近所の周遊に行く。

 今回はつい20日前くらいに行った浅羽ビオトープを再訪。前回は家から車椅子押して行ったのだが12キロ弱の歩行はさすがにシンドイ。特に帰りが難儀なので車で出かけることにした。

坂戸周遊~浅羽ビオトープ - トムジィの日常雑記

 ビオトープの駐車場に車をとめてから車椅子でいざ遊歩道に繰り出す。このへんは高麗川ふるさと遊歩道として整備されていて、北坂戸から日高市との市境の城山地区あたりまであり往復20キロくらいあるのだとか。

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  さすがに全行程を行くのは無理。適当に近場を回ってみることにする。まずは遊歩道を降りてビオトープへ。と、とこどころに「まむし注意」の看板が。ニョロ嫌いの自分としてはけっこう緊張感を強いられる。もう景色どころではなく、周囲の至近をキョロキョロしてる。ビオトープ高麗川のさらに支流の周辺に遊歩道を設けてあり、自然に親しむことができる。とはいえ車椅子を押していても周囲が気になり、とても自然に親しむどころではない。次はもっと寒くなってからにしようと密かに思う。

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 ビオトープを一番端まで行くと遊歩道に登れる場所があるのだが、その上り坂に入る場所が微妙に整備されていない。車椅子押してるとこういうのがけっこうシンドイ。それから一度一般道に出てしばらく行くと自転車の学生とかが右に入っていく。行ってみると小径になっていて、その先には人と自転車のみが通れる木製の橋が架けてある。若宮橋というのだとか。

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 それから来た道とは高麗川をはさんで対岸側の遊歩道を戻るようにして歩く。これって無事に浅羽ビオトープの駐車場に戻れるのかどうかとちと不安になる。

 途中で、シルバーカーを押しているおばあさんに出会う。おばあさんのすぐ後ろには小型の犬がヨタヨタと歩いている。ちょっとだけ話をすると、犬は18才と高齢。おばあさんは50代の頃に足を悪くされ、それからずっとシルバーカーを使っているという。旦那さんとは数年前に死別され、犬の面倒を見ながら暮らしているという。

 車椅子の妻のことを聞いてくるので、15年前に病気で車椅子生活になったこと、自分も定年で二人で暮らしていることなどを端折って話をする。「まだお若いのにねえ」と少し同情されるけど、シルバーカーを押して超高齢犬と散歩するおばあさんに同情されてもと微妙な面持ちもする。まあ同病相哀れむではないが、お互いこうやって散歩できるのはなによりである。

 しばらく行くとちょうど対岸の駐車場を過ぎるあたりで、遠目に関越自動車道が見えてくる。その向こうに高麗川大橋があるのでそこを渡れば元の駐車場に戻れるはず。高麗川大橋は車では何度も通っているけど徒歩で渡るのは初めて。河岸は整備されて運動公園のようになっている。

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 橋を渡ってから再び遊歩道を関越道の方に向かうのだが、関越道のあたりで道が途切れる。ちょっとした階段を降りれば道路の下を通れるのだが、こっちは車椅子である。さらに一般道に降りる道が舗装されていないけもの道みたいな坂道。しかたないので注意しながら車椅子後ろ向きでゆっくりと降りる。常々、車椅子介助検定2級(そんなものはない)と吹聴しているので、こういうのは割としっかり出来る。ときに自転車とかが入れないように湾曲したガードなどがある遊歩道なんかがあるのだが、そういうところもうまく切り返してスムースに抜けることもできる。まあ15年も押していればたいていのことは出来るようになる。自慢にもなんにもならない。

 それから一般道に出て関越道を抜けるトンネルを通ると両側が広い田圃のちょっと広めの舗装された畦道みたいな道路になる。すぐ左手に浅羽中学、遠目に浅羽小学校、その右手にビオトープの駐車場があり、なんとか戻ってこれた。散歩の行程は多分5キロ前後でコースはこんな感じだったか。

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