車を買い替えることになりそう

 午前中にディーラーに行って来た。

 今、乗っているのは10月で5年目となるフリード・ハイブリッド。3年前に1年半落ちの試乗車、走行距離8500キロというのを割と格安で買った。それ以来3年で44000キロくらい走っているからだいたい1年1万から1万2000くらい走っている。まあまあ気に入っている車だし、もう1回車検通して7年目あたりで買い替え検討が普通だと思う。

車を買い換える - トムジィの日常雑記

 なぜに今また車を買い替えるかというと、第一には3年前にも書いたことだけどやっぱり年齢のことが問題。自分はもうすぐ65になる。最近、友人からいわれたけど男性の健康年齢はだいたい70~72歳。妻が車椅子ということもあり、出来れば車は出来るだけ長く乗っていたいけど、今のように1年1万キロ強みたいに車に乗っていられるのはせいぜい後5年かそこらだろう。

 去年、仕事を辞めて本当なら各地の美術館に行ってみたいとかいろいろ考えていたこともあった。まあコロナのせいでほとんど果たせぬままみたいな感じになっている。でもできれば時間も出来たし、ウィークデイに遠出をしたいとか思っている。そうなると今の車を5年乗って乗り潰すか、あるいは2年後に買い替えるかということになる。

 しかし乗り潰して70で新たな車を買うとなると、その時に新たに普通車を買う余裕があるかどうか。2年後に買い替えるとしても同じようなことがいえる。それなら今新しい車に乗って、少なくともまだロングドライブが出来る間に少しでもいろいろなところへ行ければと思った。

 次に考えたのは経済的な問題。去年の暮から年金生活に突入した。収入は仕事をしている時の三分の一以下みたいになっている。今はまだわずかだが蓄えもあるけど、これはじょじょに目減りしていく。そうなると2年後、あるいは4年後に新車を買うなんていう余裕もないかもしれない。

 さらにいえば、今乗っている車は現時点だと下取りで130万くらいにはなる。いや買い替えという前提でいえばもう少しイロをつけてもらえそうだ。でも例えばこれが6年落ちになればせいぜい80万~90万、2年後の車検時だといいとこ50万とか、いやそれも難しいかもしれない。そうなると同じような車を買うことを考えれば、一番いい売り時かもしれないということ。

 やっぱり年齢面が一番大きいかもしれないか。元気なうちに車で遠出をしたい。うちの場合は、妻が車椅子ということもあり、旅行はどこへ行くにも車である。以前は淡路島のホテルに年に1~2回必ず行っていた。健康保険組合が契約しているホテルなので格安で泊まれる。とはいえ往復だけで1400キロは半端ない。ただ美味い食事を食べ、鳴門にある大塚国際美術館に行くというだけの旅行を続けていた。

 同じく健保の保養所がある京都にも頻繁に行く。普通の家だったら、関西に行くのはまず新幹線だろうとは思う。子どもが中学や高校の頃に車で関西まで家族旅行をするという話をすると、友人たちはだいたい驚くと言っていた。

 とはいえ車椅子での電車移動はけっこうストレスが多い。乗り降り、乗り継ぎでもまずはエレベーターの有無の確認から入るし、荷物を持っているとそれだけでも負担だ。

それ以外にも世の中には小さなバリアが無数にあるし、社会のペースにあわせる必要がある。先日、電動車いすを利用している女性が無人駅で乗り降りをするため、隣駅から駅員が数名移動して重い電動車いすを担いで階段を降ろした話がSNSで盛り上がった。

 社会のバリアを問題にする声もあったが、それよりも多く事前に無人駅であることを確認しない車椅子女性を非難する声が多数あった。車椅子ユーザーも社会の常識をわきまえる必要があるとか、事前連絡をすべきだとかいろいろな話がでた。

 地下鉄駅などでエレベーターがないところで階段にリフターが設置してあるところがある。何度か利用したことがあるが、駅員がいないとけっこうな時間を待たされる。いざリフターを利用するとなると、駅員が常についていてくれるのだがゆっくり昇降するので時間がかかる。駅のホームから地上に出るだけ、健常者なら階段を登るだけで1分かそこらですむところを、車椅子利用だと30分くらいかかることだってあるのだ。事前に電話で確認とか予約とかいうが、健常者で駅の状況を事前に確認する人はいない。

 車での移動であれば、これはもう自己責任だけど、こちらのペースでどこへでも行ける。駐車場から目的の場所への移動が難しければそこで断念すればいい、また別の場所に車で行けばいいだけのことだ。

 そういうこともあってここ15年、うちはどこへ行くので基本は車。安く泊まれる健保の宿が中心だけど、旅行も多分普通の家よりも頻度は多いだろうと思う。そういう生活を後5年くらいは続けたい。そういうこともあって多分、車を買い替えることになる。