ジュラシック・ワールドを観る

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昨日、レイトショーにて話題の「ジュラシック・ワールド」を家族三人で鑑賞。
このシリーズ、実は大好きである。私も娘もなぜか、繰り返し、繰り返し観ている。当然DVDも全部持っている。つい最近も「ジュラシック・パーク」、「ロスト・ワールド」、「ジュラシック・パーク?」と続け様に観ている。その流れでということもなく、行ってみた。
感想を一言でいえば、「うん、面白かったよ」と。このシリーズはとにもかくにもスペクタクルである。絶滅した太古の恐竜たちが暴れ回り、命からがら逃げ惑う人間たち。ハラハラドキドキの連続。まさに映画の醍醐味ではないかと思う。思想性、人物、造詣、その他もろもろの深みは一切なし。とにかく2時間の間、スリリングと驚異、それだけで十分な映画である。
もともとスピルバーグ作品は総てにおいてハラハラドキドキが基本。いかに観客を驚かせるか、スペクタクル、スピルバーグが考えているのは多分ただそれだけである。映画は所詮見世物であるということに徹底している。ときに「カラーパープル」とか「シンドラーのリスト」なんていう妙に勘違い的なものないではないが。
今回の「ジュラシック・ワールド」は製作総指揮作品で監督はコリン・トレボロウ。「ジュラシック・パーク?」と同様パターンだが、タッチはスピルバーグそのもの。というか「ジュラシック・パーク」というシリーズがまさしくスピルバーグのタッチなんだと個人的には思っている。
内容的にはCG演出を含めスペクタクルの質はやはり進化している。映画自体としては「?」とどっこいどっこいという感じ。さすがに第四作目ということでいえば、二番煎じ度は増している。様々に突っ込みどころは満載だが、まあジュラシック・パーク・シリーズだし総て大目にみる。
断片的に思ったことでいえば、現代に恐竜を復活させテーマパークを作るという意外な想定からじょじょに恐竜による襲撃と逃げ惑う人間たちのパニック映画的要素が増したように思う。そういう意味では恐竜映画というよりはザックリ怪獣映画ということになる。そのうえで最終的には「ゴジラ」のオマージュのような作品となっている。最後に正義の味方としてT・レックスが孤高に吼えて圧巻の巻きとなる。
また最新科学のテイストもふんだんに導入される。恐竜同士の熾烈な戦いを制するキーワードは、個人的にはイカのDNAだったのではと冗談めかして思ったりもする。まあ楽しい時間を過ごせた。