ツイスター

ツイスター [DVD]

ツイスター [DVD]

  • 発売日: 2002/04/19
  • メディア: DVD
大作でも名作でもないのに、年に1回くらいの割合でつい観かえしてしまう映画ってないだろうか。私の場合、何本かそういう映画がある。たいていはアクション系で後になにも残らない、すっきり、みたいな映画が多いのだ。
たとえば「ジョーズ」、「ジュラシック・パーク」といったスピルバーグものもそうだな。そして邦画では「突入せよ!あさま山荘事件」なんかがそうかな。この映画というか、この題材には個人的に様々思い入れもないではないけれど、そういう部分は別にして、この映画は日本映画にしてはめずらしい戦記アクションの傑作だと思う。
佐々淳行の原作自体がテンポの良い戦記モノっていう感じだったからかもしれないけどね。
そういう映画の一つで、もう何度も何度も観ているのがヤン・デ・ボンの「ツイスター」。基本的に災害モノは嫌いじゃないけど、特にこの竜巻というのがいいのよね。しかも主人公たちが竜巻を追いかけてそのデータを必死にとろうとする、ある意味科学者たち、まあ行動的な気象予報士たちのはずなんだが、これがなんつうかカウボーイみたいな感じ。どことなくアウトロー的に描かれていて、たいへんおかしい。
まあ竜巻だの、台風だのを研究して、それを現場で観測するなんていうのは、ある意味「オタク」、変人たちなんだろうけど、これがまたたいへんユニークに描かれていていいのだ。
さらにその観測チームのボスというのが、ちょっとタフでワイルドな感じの女性。この主人公、幼いときに家を襲った竜巻で父親を失い、それからというもの竜巻の災害を防ぐために、その研究に人生を費やしてきたという設定。普通ねえだろう、そんな女。
これを演じるのがヘレン・ハント。好きなんだよねこの人。でもこの人が出ていればどんな映画もOKというのではなく、「ツイスター」の主人公ジョー・ハーディング博士を演じるヘレン・ハントが好きなんだな。博士だから基本的にインテリ。でも現場主義で仕事の虫、基本的にタフ。こういう女性に滅法弱いのである。
竜巻のシーンはCGなんだが、これがまたえらく映画的というか、もう完璧なスペクタルで楽しい。牛が空を舞っていたりとか、最後にはえらくでかいトレーラーまで宙を舞うのだから。
とにかく文句なく面白い映画だと思うわけで、たぶん5回目か6回目になるのだが、今回は初めてDVDで観てみた。