胃カメラをのむ

13日の金曜日、とても不吉な胃カメラだ。予約してから看護師さんに「13日の金曜日ですね」と話すと、「別の日に変えますか」と言われた。まあ気にする人は気にするだろうな。実際のところ少し嫌でした。
朝、8時半からの予約だったので、まあご近所の医者ということもあり、15分過ぎに家を出て自転車で向かった。ついて受付をすませてすぐに治療室へ。そこで看護師から幾つかの説明を受け、血圧を測り、注射をされ、最後に喉の麻酔のゼリーを口中に。途中で「胃カメラは初めてですか」と聞かれたので、何回目だっけと少しだけ考えてから「4回目です」と答える。そうなのだ、すでに3回もやっているんだ。その後すぐに「何回やっても慣れません」と言い添えた。
麻酔のゼリーは喉の奥にためてもけっして飲んではいけないのだが、いつもむせたりする。今回も途中でえらく咳き込んで、ぜんぶ出してしまった。それでもう一度ゼリーを口中に入れてもらうことになる。けっこうそのせいで、喉の痺れというか麻酔のききが強かったのだろう、カメラのむのもけっこう楽だった。
そう、前回のんでからもう5年くらいたつのだが、えらくしんどい記憶が残っていた。それからすると今回のそれはなんか拍子抜けするくらい楽だったのだ。これが医師の技量なのか、技術の進化でスコープが細くなったとか、まあいろいろあるのかもしれない。前回はのみこむのもしんどい、胃中にあるのがしんどい、さらに十二指腸あたりまで調べるのもしんどい、とにかく総てにわたってそういう感じだったのだが、それからすると意外というか、普通に呼吸しているだけって感じ。もちろん独特の不快感みたいなものはあるにはあるのだが。さすがに胃の一番奥から十二指腸のあたりへカメラが入り込む時は少ししんどい感じがあるにはあった。医師は「もう少しですから」みたいに声をかけてくれる。最後に「大丈夫です。潰瘍とかもありませんよ」みたいに説明しながら、カメラをすっと抜いてくれた。
で、結局のところ診断としては少々症状のきつい胃炎というでした。特に胃の上部がひどく荒れているのだとか。しかしガンとかの兆候はなく、ポリーブや潰瘍は十二指腸にもないとのことでした。ガンについては血液検査上でも問題なしとのこと、一安心、一安心という感じ。ただし同じ血液検査で高脂血症脂肪肝の疑い濃厚との診断も下されてしまいました。
最後に会計したら御代は4900円と思っていた以上に安かった。このくらいの値段なら毎年やってもいいかなとも思った。それで安心が得られればということだし、バリウムなんかよりもはっきりわかるわけだから。