天の岩戸

 11日、ホテルを出た後で最初に行ったところ。

 志摩から伊勢へと向かう道筋から山の中へ少し入ったところにある。前日だか前々日だったか、伊勢から志摩へと向かうときに標識を見つけてちょっと興味を覚えた。妻も行ってみたいというし。

 天の岩戸伝説は全国にけっこうあるらしいのだが、ここはまあ伊勢神宮-内宮にも近いのでそこそこ由緒正しきを主張しているようである。

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 県道32号線の途中で道を逸れ神路ダムにせき止められた神路湖の周辺の山道をしばらく行くと山の中に駐車場が見えてくる。車を置いてちょっとした鳥居を潜り抜けてから緩い山道を5分くらい登る。

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 妻の車椅子を押していくので、自分にとってはけっこうな苦行であるが、まあこれはどこに行っても付きまとうことなのである種慣れっこ、ある種諦めの境地である。

 5分くらい登ると小さな滝がありその先に祠のような建物がある。

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 その向こうにあるのが天の岩戸だそうな。

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 水が流れ出す小さな洞窟なんだが、さすがにここに天照が隠れるうんぬんは無理があるだろうとは思った。とはいえ滝の近くあたりは空気もひんやりとしていて、なんとなく周囲とは雰囲気が異なる感じもする。まあパワースポットというものなんでしょう。

 まあ、あまり期待することなく森林浴でもするつもりで行ってみるとそれなりに楽しめるようなところかもしれないとは思った。ここから湧き出る水は名水百選にも選ばれているのだとか。とはいえ特にペットボトルを持って行って水を汲むみたいな気分にもならない。地元の人は時々そういうことをされているのかもしれない。

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 しかしウィークデイの午前中ということもあり、人は自分らの他にはまったくいない。駐車場に来る間の山道もなんとなくぽつんと一軒家に向かうような雰囲気で、対向車が来たらけっこう苦労するなと思ったのだが、行きも帰りもそういうことはなかった。