なぜか知らんが、アマゾンプライムとかで韓国映画を続けざまに観ている。
観た映画はけっこう作りこみが出来ていて、演出、役者の演技など完成度も高いものが多い。
これまで韓国映画といえば、最近ではアカデミー賞を取った『パラサイト』や同じポン・ジュノの『グエムル』くらいしか観ていない。ようはほとんど観たことがないというところだ。
なのでまあ適当につらつらとアマゾンプライムのリストを観ていて、ある意味適当に選んで適当に観ているというのが本当のところ。
ちなみアマゾンプライムのリストをつらつら眺めながら周遊しているのは、割と週末の深夜の習慣ぽくなっている。
もともとTSUTAYAのレンタルDVDの棚を、飽きることなくずっと見て時間を過ごすことがよくあるのだが、あれを自宅のテレビでやっているというところか。DVDの棚、その背表紙みたいなタイトルをずっと眺めていると、これは観たことあるなとか、これちょっと興味あるなみたいな感じで時に取り出して、監督や役者を確認したりする。そうすると1~2時間は軽くたってしまう。あれを自宅でやっているわけだ。
自分はもともと子どもの頃から本屋で時間を過ごすことが多かった。ずっと本棚を周遊して時間をつぶす。背表紙を眺め眺め移動する。ときに本を取り出して目次を見て、最初の数ページを読んだり、あとがきをみたり。あれをDVDで、映画でやっている。
で、まず最初に観たのはこれ。
いわずと知れた東野圭吾のベストセラー小説である。日本では綾瀬はるかと山田孝之でテレビドラマ化されていたと記憶している。テレビはほとんど観ていないが、原作は読んだ記憶がある。この小説は1999年くらいに出版されているはずだが、その頃はこの作家の作品はほとんど読んでいた。まあそういう時期もあったということ。
この映画は原作をきちんと踏襲している。犯人を追う刑事の焦燥などもきめ細かく描かれている主演のソン・イェジンは美しく、演技力もしっかりしている印象。相手役のコ・スも典型的な美男子で、ことこの映画に限っていえば木村拓哉的な雰囲気もある。
まあ筋もほとんどよく覚えているためか、普通に観ていて違和感もない。最後までダレることなく楽しめた。
次に観たのがこれ。
これはまったく予備知識なく観た。
一人娘を凌辱の上殺された男が復讐鬼となり犯人を追い詰めるという話。しかし犯人は未成年で法的にも守られていること、犯罪被害者のやるせない思いなどが積み込まれた、暗い深刻なテーマの映画。
これも善良な父親が復習のため神経をすり減らし、復讐鬼と化していく様が細かく描かれていて、役者の演技力を含めて、どんどんと画面に引き込まれていく。二度観るのにはちと思過ぎるテーマの映画だが良作と思った。
あとで調べるとこの映画の原作も東野圭吾で、日本でもけっこうなベストセラーになり、寺尾聡主演で映画化されているとのことだった。小説は2004年の作品らしいが、ちょうどその頃には個人的に東野圭吾は卒業している時期だった。
次に観たのはこれ。
『白夜行』のソン・イェジン主演の作品。まもなく時効となる少年誘拐殺人事件の犯人の録音された声が、自分の父親のそれに似ていることから、父親を疑うようになる女性の中心に描いたミステリー。
ソン・イェジンはこの映画公開時には30歳ちょっとくらいのはずだが、それを感じさせない雰囲気で大学院生の役を好演している。少しずつこの隣国のトップスター女優のファンになっているように感じ始めている。