バラはあこがれ

f:id:tomzt:20190121005149j:plain

 真冬だというのに庭のバラが開花した。あんまりなかったことなんだが、どういうことなんだろう。ネットで調べてみると、まあ普通に四季咲きのバラはあるようなので、そういうものなんだろうとは思う。ただ気温が15度前後で開花するということらしいので、それを考えるとちとおかしいとは思う。ここ一週間でいっても、日中でも10度以上なんてほとんどないようだから。

 本当は、枝をきちんと剪定してコントロールしたほうが、春先の花が増えるのかもしれない。バラの育て方などほとんど勉強したこともないし、庭に植えたバラはこのクリーム色のものを含めて、これまで何本買ってきたことか。たいてい一シーズンか二シーズンでお約束のごとく枯れてしまう。真っ赤な大輪をつけたものとかもあったのだけど駄目だった。このクリーム色のバラだけがうまく根付いてくれたようで、これはもう5年くらいになるだろうか。

 とはいえこう美しく咲いてくれると、なんとなく気持ちが和むような気がする。この上にあと一つ、二つ、蕾があるので、ひょっとするとさらに花が咲くかもしれない。

 バラをこうやって眺めていると、一つの曲を思い出す。そうジルベール・ベコーの「バラはあこがれ」だ。多分シャンソンの中で一番好きな曲だ。


Gilbert becaud - l'important c'est la rose

 このライブのものは、なんかジルベール・ベコーの人柄がよく出ている。そしてみんなこの曲が大好きなんだということがわかる。


L'important c'est la rose -Gilbert Bécaud- (avec sous-titres)

 このPVのジルベール・ベコーはなんかものすごく若い。多分ごくごく初期のものなんだろう。そしてベコーは2001年に74歳で亡くなっている。そう、もう彼が死んで18年もの歳月が経ってしまっているのだ。それを思うと無性に淋しい思いになる。

 とはいえ彼の歌声、パフォーマンスにはこうやってネットをググればすぐに触れることができる。アーカイブの世界では彼はずっと生き続けていくのだ。そしてバラの美し花びらを見る度に、自分はこの曲を思い出し、くちすさんでみる。