紅葉見ナイト2017


 今年もまた最終日に行くことになった。例によってカミさんが連れて行けという。
 壁掛けのテレビを検討中のためヤマダ電気で物色中に、今日は朝から部活で出かけている子どもから連絡があり、早めに終わってもう最寄駅にいるという。そのうえでケーキを食わせろという。
 なので子どもを拾ってまず東松山のケーキカフェに行く。ここはいつ行っても混んでいる。東松山の市民の半分くらいはここでケーキを買うのではないかと思うくらい。
 家族三人でケーキを食してしばし休息ののち、カミさんがどうしてもというので森林公園の紅葉見ナイトに出かけることにした。いつもはさほど混んでいないのに、時間が少しだけ早かったせいか、駐車場はメチャ混みで、いつもなら駐めることができる入り口付近の車椅子駐車場が全部埋まっている。
 やっぱり高齢化社会の影響なのかもしれない。どこに行っても車椅子マークの駐車場はかなりの確率で埋まっていることが多い。広い駐車場に数台という形での設置では対応できないのかもしれないなと思ったりもする。これからも超高齢化社会は進行していく。へたすりゃ駐車場のほとんどが車椅子マークになることだって考えられる。いや冗談じゃないのかもしれない。
 ということで道路を隔てた別の駐車場のそれもかなり遠目のところにやっと車を駐める。それから車椅子を押してえっちらこっちらと入り口に進む。カミさんと自分は身障者手帳のおかげで無料なのだが、子どもは入場券を購入しなければならないのだが、ここも列を成している。とはいえ 5分と待つこともないくらいではあるのだけれど。
 でもって恒例のイルミネーションはというと、多少進化はしているがまあいつもどおり。途中の林の中の灯篭の制作も大妻嵐山の美術部のみなさんのもの。毎年制作しているのか、このイベント用にストックされているのかどうかわからないが、キレイな灯篭には心が和むものがある。今回は芸術専攻の子どもと一緒に、これは抽象風とか、ちょっとモネ入ってる、日本画風、これは琳派かな、などと勝手なことを言い合ったりした。ほんといい加減である。
 紅葉はというと、さすがに12月である。もうほとんどが枯れていて、イルミネーションを楽しむだけだ。せっかく紅葉という名を冠しているのだから、どうせくるならもう少し早い時期に行かないとなどとも思ったが、来年もくるかどうかはわからないな。まあカミさん次第ということ。
 

 

 この灯篭は何か冥界へ続く道みたいな感じに少し怪しげな趣があって割と気に入ったかもしれない。なんとなく鈴木清順の映画『チゴイネルワイゼン』の一シーン、そう海の中にロウソクが両側に延々と続き、怪しげな火を灯している回廊みたいなあの幻想的な光景とちょっとばかり似ているような。どうでもいい話だが、あのロウソクは海の中に助監や助手たちが潜って掲げていたんだと、実際にそれを持っていた奴から聞いたことがあるな。