『ある老医師の遺言〜誰が地域医療を守るのか』

 録画しておいたNHKクローズアップ東北『ある老医師の遺言〜誰が地域医療を守るのか』を見た。高野病院を知ったのは朝日の『プロメテウスの罠』の記事だったか。地域で奮闘する高野医師と支える事務局長の娘さん。5年経っても何も変わっていない現実。やれ復興だの再稼動と宣う連中これどうするつもりだと小さな怒りを覚えた。
 常駐医師が82歳の高野医師だけという現実。県に県立医大から常駐医師を派遣するよう要請しても、県の課長は笑いながら病院が直接個別に交渉してと受け流す。被害を隠す事に熱心でも復興に必要な地域医療への支援に背を向ける福島県と県立医大。国も県も東電もここにはいない。
 番組の最後に高野医師がお亡くなりになられたことが告げられる。暮れに自宅(あのログハウスか)の火事によるという。また高野病院には4月に2名の常勤医が決まったとも。
 改めて高野医師のご冥福をお祈りします。