新年早々の訃報

 引退された会社の先輩から突然電話があり、一昨年まで顧問をされていた先輩が急逝されたという。正直びっくりした。
 この方は取引先の部長までされたうえ、勤めている会社でも役員をされたことがある。それ以前に20年前に入社した頃はけっこう可愛がってもらったほうで、ある時期は電話をくれた先輩と三人で週に1〜2回は夜遅くまで飲んだ記憶もある。大柄で無骨、口数少なく声を低く話す方である種の凄みを感じさせる人だった。
 電話をくれた先輩の話では、昨年の秋あたりから体調を崩されていたという。すい臓がんで見つかったときにはすでに肝臓にも転移しておりステージ?で手のつけようがない状態だったとか。クリスマス前に見舞ったときには年末年始は家で過ごすということだったとかで、帰宅してすぐに急変したという。
 66歳、今の平均寿命からすれば早すぎると思う。その人の仕事については、いろいろ思うこともある。可愛がってこそもらったとは思うが、もろ手をあげてすべてに賛意を示していたわけでもない。自分にとっては多くそうであるように、煙たい上司筋、先輩、団塊世代の一人でもあった。度を越して飲んだときにはかみついたことも一度や二度ではきかないかもしれないな。
 とはいえ正直、淋しいという思いでいっぱいだ。電話で話しを聞いていても次第に涙が溢れてくるのがわかった。最近は人が逝ってしまうことにとにかく敏感になっているんだろう。淋しい、悲しい。