市役所福祉課へ

ツィッターから。

役所の福祉課に行ってくる。カミさんの装具を作る手続きの説明を受ける。装具を作る場合には以下の選択肢が。
障害者手帳で作る
医療保険で作る
③自費で作る
これまで病院で相談すると役所へ行け、役所に行くと医師の意見書が、県リハでの検査に何度か行ってもらう、など埒があかなかった。

カミさんの装具は2つあるがいずれも7〜8年経過してる。すぐに新しいものが必要なのだがこれまで病院、役所、どこも適切に説明してくれなかった。今日も担当者に話遮られたの1回切れた。若いお嬢さんだったが、悪かったと思ってる。一応失礼を後で詫びたつもりだが。

役所の窓口の担当者は真面目、誠実に対応してくれているとは思う。制度が複雑過ぎるんだ。でもね、要は以下の説明だけあればいいんだ。
①全額公的扶助 手続き複雑、時間がかかる
医療保険 公的一部負担。手続きやや簡便
③自費 全額自己負担。自己責任。

福祉の申請主義とハードルの高さは辟易する。そして同じような手続き。障害者年金、装具、介護保険、同じような医師の診断書や同じような申請書。わかりにくい説明、無駄に厚いパンフレット。如何に追い返すかが目的だよなとひねた見方もできる。結局、自費で作ることに決める。

ツィッターはある意味メモみたいなものだがまとめるとこんな感じだったか。
妻の装具は発病した翌年、リハビリと日常生活のために作ったのでいずれも8年程度使っていることになる。この手の装具の耐用年数はだいたいのところ2年程度なのでほとんどいつ壊れてもいい状況なのかもしれない。ただし3年くらい前に一度留め具を取り替えているので、まだまだ使えるといえば使える。
装具を使わないとほとんど歩行(短距離のものだけど)もできなくなるので、装具が壊れると死活問題になる。なのでずっと気になっていたのだが、病院で聞くとまず役所に行けといわれる。役所で聞くと、まず役所で担当者が状態等をきちんと聞き取りしたうえで、次に県リハに申請を出し、予約をとり、本人、家族、役所の担当者で県リハに趣き、様々に検査を受けるという。なので県リハにはだいたい2〜3回通うということになる。
以前、国リハで装具を作ったときにはこれほど手続きが複雑じゃなかったのだが、病院も役所もこの説明に終始で、あまりの手続きのハードルの高さもあってそのままペンディングしてきた。
で、今回の役所で聞いた範囲でわかったことなのだが、ようは全額公的扶助、医療保険の区別である。全額公的扶助はようは障害者手帳で装具を作る手続きで、費用は全額公的に負担される。しかしそのためには状態を県リハできちんとチェックし、確かに全額負担が必要かどうか判定するということのようだ。そのためには申請手続きも厳格にし、何度も状態検査のために出向いてもらうというものだ。申請から製作完成まで1〜3ヶ月くらいかかるという。
ようは公的に費用出す以上、ハードルを思い切りあげますよということだ。こうなるともし装具が壊れてすぐに使いたいという場合にはほとんど対応は難しい。スピード感がまったくないまさしくお役所仕事である。
こういう時にいつも思うのだが、この手の症状確認のための申請、医師の診断書作成、PT等によるチェックがそう何度も必要なのかどうかということだ。例えば妻の場合、退院時に国リハの医師から障害は固定し、機能回復は不可能と診断されている。そこでそういう診断書を書いてもらい、障害者手帳の申請を行っている。
さらにほぼ同じ手続きの元に同じような診断書を書いてもらい、同じような申請手続きを行い障害者年金の申請手続きを行った。障害者手帳については一回の手続きだけだが、年金については2〜3年に一度現状報告という名で同じような診断書を作成して提出が必要だ。
これとは別に介護保険でも1〜2年に一度医師から診断書を書いてもらい提出し、それが訪問聞き取り調査と共に介護認定の材料となっている。
なにが言いたいか、医師の診断書を書いてもらえばそれだけで費用が発生する。しかも提出するのは自治体であり、厚労省傘下の年金事務所なり福祉担当だろう。なぜ何度もも同じような資料を出す。資料の使いまわしはなぜ出来ない。すべて縦割り行政のせいではないかと。
どうせ出させた申請書類など要件が揃っているか、記入モレがないかをチェックして受付印、承認印を押して保管、一定時期がきたらシュレッターとそういうことなのだろう。お役所の文書主義、申請主義は、手続き主義は基本だし、これにより一定の公平性が保たれているのだがろうが、縦割り組織による非効率が厳然として横たわっているようにも思う。一つの申請書をなぜ流用することができないかと普通に思うのだが。
で、この障害者手帳による手続きとは別に医療保険で装具を作る手続きということになる。これは医師の意見書を元に装具を作製、費用は全額まず負担する。後で医師の診断書と共に保険組合に申請書を出すと保健組合で補助分を支払ってくれるというものだ。前回、2つ作った装具はいずれもこの手続きによる。考えてみればこの時点では障害者手帳の手続きはされていなかったので当然といえば当然であるのだけど。
そして最後には全額自費による。考えてみれば自己負担なので当り前なのだが、これができるかどうかも今回までわからなかった。まあ全額自己負担すれば好きな装具が作れる。スワロフスキーでデコ盛りの装具作ったっていい訳だ(冗談だけどさ)。
ようはこんな簡単なことがわからなかった。不勉強なお前が悪いといわれればその通りなんだけどさ。でも、病院へ行って「装具を作りたい」と言うと必ずまず役所へ言ってくださいという。そのうえで装具を作る業者は病院指定でといったりする。役所に連絡を取ると、まず役所で病状確認したうえで何回か県リハ行ってもらいますと。そうなると仕事持っているこっちはけっこう調整が必要だったりもするわけで、とりあえず今は装具壊れていないしとペンディングしてしまう。
さらに言うと病院の説明で役所へ行ってくれと病院が指定する業者でというのは明らかに手帳による作製と医療保険の混同な訳だな。病院とかにも最近はこんコンシェルジュとかいう総合案内があるけど、こういうことをきちんと説明できるところがないといけない。たぶんでかいところにはきちんとソーシャルワーカーとかもいるにはいるのだろうが、相談も事前予約制とかでやっぱり何度も足を運ばなくてはいけないようだけど。
という訳で今更ながら少し整理はされたのだが、さてと次ぎのアクションをどうするかということで、結局振り出しに戻った感がある。
あとツィッターにもあるが一度ちょっと声を荒げたのは、役所の担当者がこちらの話を手を前に突き出して制止し、自分の説明を始めようとしたこと。最近、よくこのポーズをあちこちで見かける。特に若い子たち20〜30代の子たちが使うような気がする。
まあオヤジたちのように声のデカさだけで、相手の話している途中から大声で反論というか自分の言い分まくし立てるよりは理性的な感じがするし、ひょっとすると小役人たちの間では流行なのかもしれないとも思った。
ただしこっちのようなジイさんからすると、若い子から手を差し出して話を制止されるのは大変不快に感じる。なまじ仕事でも相手から話を遮られるなんてことはほとんどないからかもしれないからだが。で、後で少し声を荒げたことを詫びながらこんなこと言ったのだが。
「そうやって人の話を制止するやり方はよくない。確かに声を荒げた自分は悪いし、理性的に反論しようということなんでしょう。でも、申し訳ないがあなた達の仕事はまず相手の話をきちんと聞くことから始めなくてはいけない。こうやって窓口に来るにあたってはいろいろあるわけだ。そのうえで自分たちの言い分をまず聞いてもらいたいと思っているんだよ。それとあなたのような若い人から手を突き出して話を制止するような態度をされたら、年配の自分のような世代は非常に深いな念を覚える。気をつけたほうがいいよ」
傲慢なオヤジだなとは思う。悪かったよ。