1. Vauncing Chimes - Horizon, Bobby Watson
2. Silent Night - Stanley Jordan
3. Christmas Song - Lou Rawls
4. I'll Be Home for Christmas/Sleigh Ride - Eliane Elias
5. Winter Wonderland - Chet Baker
6. Merrier Christmas - Benny Green
7. Merrier Christmas - Dianne Reeves
8. O Tannenbaum -John Hart
9. Jingle Bells - Count Basie
10. Chipmunk Christmas - John Scofield
11. God Rest Ye Merry Gentlemen - Joey Calderazzo
12. Have Yourself a Merry Little Christmas - Dexter Gordon
13. Silent Night - Benny Green
14. Little Drummer Boy - Rick Margitza
クリスマスチューンを集めたブルーノートのコンピレーションアルバムである。といっても、オリジナル盤のもともとの発売は1990年である。もはや20年近く前である。そんな古いアルバムものみたいな感覚にならないのがジャズの世界である。90年代、新生ブルーノートになってからのコンピ盤である。メンバーもボビー・ワトソン、スタンリー・ジョーダン、ベニー・グリーン、ジョン・スコフィールド、ダイアン・リーヴスといった当時の俊英たちが中心。オールド・ネームはチェット・ベイカー、カウント・ベイシー、デクスター・ゴードンくらいである。
出来はというと、正直まあまあかなという感想。まあ企画モノであるし、あえて誰のどの演奏がどうのと語るような代物ではないようにも思う。ただしそれぞれの演奏は一定のクォリティがあるし、12月の時期にBGMとして聴くにはけっこう重宝するようなアルバムだと思う。
そしてそれ以上にこのアルバムのウリはというと、これはもう一にも二にもジャケットである。ミニスカートのサンタ姿のおねえさんが袋に楽器をつめてニューヨークの街を闊歩しているのである。しかもピンヒールである。秀逸である。おじさん的にはこのジャケットにノックダウンである。ずっと以前からこのジャケットを見かけては、心の中で小さく「オー」と喝采の声をあげていたくらいである。ようやくそれを入手したわけである。なんだかとっても嬉しい気持ちにさせる。
まあこのジャケット自体、タイトル同様にブルーノートの名盤「Cool Struttin'」のパロディなのは明白なんだけど、こういうのもアリだな〜と思う。
本家はスリットの入ったタイトスカートの足の部分だけだけど、それこそブルーノートでは「サムシン・エルス」と並んで最も人気のあるアルバムの一つ。このアルバムを壁にかざってあるジャズ喫茶も沢山あったかな。ちなみに「YULE STRUTTIN'」のほうだけど、1990年の発売だとおそらくレコードからCDに切り替わる頃だったろうか。たぶんレコードでの発売とかはなかったんじゃないかな。出来ればこのジャケットはレコードの大判で欲しかったかなと思う。あれば家宝にはしないだろうけど、いちおうお宝アルバムの一つになっただろうにと思う。
別に足首フェチでもハイヒールフェチでもなんでもないことだけは、一応弁明しておくけど
