追憶のディズニーランド2日目

だんだん記憶が薄れてきたアメリカ旅行、ディズニーランド2日目の記録。9月20日のことだから、ほんとうに一月がたってしまったんだね。
この日はもう1日ディズニーランドパークで遊び倒そうということにしてました。パーク・ホッパーのボーナス・パスで通常の開園時間9時よりも1時間前に入れることにもなっていましたので。前日も12時半くらいにホテルに戻って、しっかりその夜のうちにシャワーも浴びたし、2時くらいには就寝。朝もいちおう6時半くらいにはしっかり起きました。当然のごとく最初に目を覚ましたのは私です。やっぱりこの旅行で一番てんぱっていたのは50過ぎのジジイの私だったかもしれん。
7時には全員起き出して支度を開始したのがいいが、例によってぐずぐずの我が家である。8時からディズニーランドに入れるのに、8時半過ぎてもホテルのロビーでぐずぐずしているのですがなにか?
なんかせっかくの海外旅行、リゾート地、老舗のホテルにいるのにそんなにあくせくしてもという心理がまず働く。次にそんなに慌てなくても、東京のように並ぶ必要もないではないかというのが、前日一日での経験則。なんたって最長待ち時間でも30〜40分、ファストパスがあろうがなかろうが車椅子の家族がいるということだけで、出口方向から優先的に入場させてくれる大らかさ。まさしく裏口入学ならぬ裏口入場に若干味をしめてしまった部分もなきにしもでした。
このへん少し甘えていないかといわれてもいたしかたないところではある。身障者がいるということで、それを声高にしているとか、さも権利のごとく乱用しているのでもなく、正直いうとこちら側も少々面食らっている部分もあるのではある。
アメリカは、特に大都市部分ではそこそこにバリアフリーが行き届いているという話は聞いているにはいた。でもリゾート地でどこまで便宜を図ってもらえるかみたいな心持でいたのが本当のところ。TDLのようにゲストアシスタントカードのような制度があるのかどうかもわからないでいた。もしそれに類似したものがあっても、言葉ができないから、うまくコミュニケーションがとれないで、こちらの希望なりなんなりがうまく伝えられるかと、実際来るまではずっとそんなことを考えていたのである。
それがいきなり現地では、「お前たちはこっちへ行け」「こっちから入れ」「ここで待ってなさい」「ここで車椅子を降りて歩いて乗れ」みたいな感じである。まあこのへんは言葉のできない私にはそういう風に聞こえるというだけで、たぶん向こうのキャスト的には当然「皆さんはあちらから入れますよ」「お待ちになる必要もありませんよ」「すみませんが、ここからは車椅子を降りて歩いて乗り物に乗っていただきます、大丈夫ですか」みたいなことなんだろうとは思うけど。
とはいえ「郷に入れば郷に従え」よろしく1日で現地のしくみに慣れてしまう我が一家なのである。とにかく乗りました、楽しみました、遊び倒しましたという感じである。その日に楽しんだアトラクションをざっと書き出すと16本。朝9時過ぎから夜の7時半まででこんなところでした。もうすっかり元とっているのだろうね。

マッターホルンボブスレー
スノーホワイト・スキャレイ・アドベンチャー
ピーター・パンズ・フライト
インディ・ジョーンズ・アドベンチャー
スプラッシュ・マウンテン
ターザンズ・ツリー
コロンビア号
ビッグ・サンダー・マウンテン
スター・ツアーズ
ミクロ・オーディエンス
イノベンションズ
ドナルドの部屋
ミニーの部屋
ミッキーの部屋
ロジャー・ラビット・カー・トーン・スピン
インディ・ジョーンズ・アドベンチャー

マッターホルンボブスレー」はここにしかないアトラクションの一つで、スイスのマッターホルンを模した雪山をボブスレー型のコースターで一気に滑り降りるというもの。コースターが二人一組で狭いところに乗るという、本当にボブスレーっぽい作りになっているので、妻がうまく乗り移れるか、少々疑問ではあったけどなんなくクリア。急滑降、急カーブ、池へのダイブと水しぶき、お約束の雪男。それなりに楽しめる普通のジェット・コースターでした
こういうのを乗っていると、コースター系がいたって苦手な私も少々免疫が出来つつあるのかもという気もしてくる。といっても嫌なものは嫌。しいていえば嫌よりも元をとるという貧乏根性が少しばかり優位に立ったからという心理状態なのだろう。
そのノリで普段だったらできれば敬遠したい「スプラッシュ・マウンテン」「ビッグ・サンダー・マウンテン」なども次々とクリアしていく。いずれも東京にあるものだけど、微妙に違っていたりもする。「スプラッシュ・マウンテン」は縦1列のアトラクションだったし。たしか東京は横3列くらいになっていなかったっけ。そして確実に東京よりも濡れる。このへんの水のかかり具合、濡れてもすぐに乾くだろう的なゆるさはカルフォルニアの気候のなせる業でしょうとも思う。
さらにここでは普段東京では混みすぎていてついぞ乗ったことのないアトラクションにも普通に乗れた。例えば「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー」。シーでは最初に行ったときは子どもの身長でアウトだったかな。その後は、いつもファストパスをうまくとれなくてみたいな感じ。カルフォルニアくんだりまで来て初めて乗るというのもなんとも変な感じだけど、けっこう面白かった。
あの映画が好きだということもあるのだろうけど、私なんかでも楽しめる。そしてなによりも娘がえらく気に入った様子で、帰る間際に最後にもう一度なにに乗ると聞くと、すかさず「インディ・ジョーンズ」と答えてきた。またそれですぐに乗れちゃうのも嬉しいところだ。
他にもトゥーン・タウンの「ロジャー・ラビット・カー・トゥーン・スピン」もこれまで一度も乗ったことがなく、ここで初めて体験。まあまあ面白かったかな。
我が旅行の最終日のこの日もパーク自体は12時まで営業している。それなのに7時半にお開きにした。なぜか、明日帰るための準備があるから。「ノー ノー」である。正解は最後に一度くらい、もしくは旅行の間に一回くらいきちんとしたところで食事をとりたいと思い、朝のうちにホテルのレストランに立ち寄ってディナーの予約を8時からでとっておいたから。
この予約もぶっつけ本番で、いきなり受付いって「アイ ワント トゥ テイク ザ リザベーション フォー ディナー」
受付のおばさんは一瞬「うん!?」ていう感じ。たぶん朝食の予約をと思ったんだろうな。時間も9時前だったから、でもこっちが「ディナー」ともう一度念押ししたので、すぐに「OK」となり時間を聞いてきたので「エイト オクロック」で「スリー ピープル」ととりあえずの用件だけ伝えた。後で車椅子のこと言わなかったなと思ったけど、まあいいかということにした。
食事の予約があったので7時40分過ぎにパークを出る。相変わらずダウンタウン・ディズニーは人でごった返している。それをぬって即効でホテルへ戻り目当てのレストランに向かう。