連休中、前半は風邪ひきでずっと寝たり起きたりだった。後半、少し良くなった頃に、子どもが家に来た。といっても2日家で過ごして帰って行った。病気はそれほど悪い状態でもなさそうだ。
子どもが帰ってきてる間は、好きなものを作ってあげた。といっても手の込んだものではなく、普通の家庭料理である。子どももそうしたありふれたものを喜んで食べてくれた。
子どもはせっかく病気休職ということなので、ゆっくりリフレッシュすればいいと思う。勤めている会社には悪いが、出来ればそのまま退職してくれた方がいいのかもしれない。きけばボーナスも出ない。去年は決算賞与だけ一月分出たという。自分の感覚では、決算賞与というのはきちんと賞与を年二回出したうえで、決算時期にきちんと利益が出ていれば出すようなもののはずだが。
あまり人を雇うことに慣れていない会社なのか。多分、フリーランスの人間と請負で契約を結ぶようなことをずっとやってきたのか。まあいい。あまりいろいろ考えても仕方がないことだ。
とはいえ、そういう会社では先の展望もないだろうし、子どもも一緒に入った同期の人たちも、みなある程度仕事を覚えたら次を探すと割り切っていることのようだ。もともとそういう類の仕事なのかもしれない。
今の人は簡単に仕事を変わるという。でも人を使い捨てにする会社も多数ある。そもそもかっては機能していた終身雇用制度は実質的に崩れてきている。安定しているという公務員についても、今では多くのワーカーが会計年度職員にとって代わられている。働く側も仕事のスキルをアップさせキャリアアップさせていく以外にないのだろう。
これまでにも何度か書いたと思うが、自分自身も6度会社を変えた。ずっと本の仕事をしていたから、そこそこ大きな会社や公務員だったら、移動や転勤を繰り返したようなものに似ていたかもしれない。そしてそうやって会社を次々と変えることが許される時代でもあった。
今は一度会社を辞めるとなかなか正規社員になることができずに、非正規雇用に甘んじることが多い。その一方で、IT系の業種ではスキルアップして企業を移ることも常態化しているともきく。繰り返しになるが、終身雇用制度だけは崩壊してしまっているのだ。
子どもがこれからどんな人生を送るかは判らない。出来れば今よりまっとうな会社に移って、安定した仕事を続けらればいいと思う。まああまり小言のごとく何かを言っても反発されるだけだろうし。決めるのは本人だ。
リタイアした親に出来ることなど多分あまりないだろう。とはいえ親なので心配くらいはするし、相談されれば普通にアドバイスもする。そういうものだ。