プラダを着た悪魔

映画マラソンの最終はこれ。
プラダを着た悪魔 (特別編) [DVD]
プラダを着た悪魔 - Wikipedia
しかし一日に4本も映画を観るというのは何十年ぶりだろうか。ベッドで脇にバーボンのロックグラスとナッツ類のおつまみを置いてひたすらDVDで映画を観る。時間はすでに2時だいぶ回った頃。見終わったのはたぶん4時半過ぎくらいだったか。
この映画もまた話題作だというのは知っていたし、レンタル開始直後に借りて焼いたものだったかな。そのまま放置して今にいたるというやつだ。
しかし面白かったな。小粋なラブコメかつ仕事にまつわる根性ものである。おしゃれで、可愛くて、めげないキャリアガール役をアン・ハサウェイが好演している。そしてなにより名女優メリル・ストリープの存在感。この二人のキャスティングでほぼ映画の成功は約束されていたようにも思うね。
しかもお話のテンポもいいし、ある意味小気味良い演出といえるだろう。話がハイセンスなファッション雑誌の編集ということで今ひとつ実感できないようなお話といえばお話なんだけど、そこはそれ一応出版業界だから、くすくす笑えるこネタもけっこうあったりもする。
あと悪魔上司ストリープが自分の双子の娘のために「ハリーポッター」の新作を入手するよう部下のハサウェイに要求するところが最高に面白いギャグ・シークエンスだったかな。ストリープ曰く本屋に出回っているやつじゃない新作という。つまりは出版されていない原稿を手に入れろという無茶ぶりなわけ。それを業界の伝を頼って挿絵画家のところにあるという原稿を手に入れて、しかもそれを双子用とさらに予備用に3部コピーして製本して用意するハサウェイの周到さ。笑わせます。ようは絶対不可能な要求なんだもんね。
アン・ハサウェイは「プリティ・プリンセス」で出てきたお嬢様女優だったけど、この映画である意味一皮剥けたということらしい。確かこの映画の前に「ブローク・バック・マウンテン」に出たときにもすでに清純派路線から脱却するような荒々しいセックス・シーンとかがあったような気もするな。
でもこの女優はいい。大きなくりくりとした目。大きな口。だいたいにおいて顔の作りが派手。美人というよりもファニー・フェイス系だけど、こういう娘がスクリーンでは映えるんだと思う。けっこう大成するんじゃないかなと思う。この映画の中でもだんだんと綺麗になっていくだけでなく、真面目な頑張り屋さんのイメージはなんとなく観る側に好印象を与える。得な役どころだったかなと思う。
こういう面白い映画を手元において置きながら観ないというのはやっぱりまずいとは思いました。まあ出来るだけ早くに映画は観ようと。それにしてもたぶんま未鑑賞の映画けっこうあるんだろうな。DVDどころかハードディスクにISOイメージのままのやつとかもきっとあるだろう。何があるかすらよく覚えていないのだけれど。