心理療法士との面談

退院前に一度心理面、知能検査を行ってもらうようリクエストを出しておいた。妻の注意障害、いわゆる高次脳機能障害についての回復度を客観的にみておきたかったから。15時過ぎに心理療法士の先生とアポをとっていたので、今日も半休をとり国リハへ行くことになる。
療法士の先生は40代くらいの女性。各部屋の火元責任者としても名札が出ていたので、おそらくナンバー1かナンバー2あたりにいる人だろう。高次脳機能障害家族学習会で面識もある方だった。
妻の心理面での状態については、先週に行った心理テスト、知能テストの結果から説明をいただいた。最初は専門用語を使わない形で、まあ素人にもわかるようにということで優しく妻が回復基調にあることの説明をいただいた。そこでこちらからざっくりとVIQやPIQの各面でどの程度の進歩があるのか聞いてみた。昨年12月に行ったテストとの比較ということでは以下のようなものになった。

           12月   今回
VIQ(言語性IQ)    103    105
PIQ(動作性IQ)         59        85
平均                   82        96

・全体として同年代の女性の平均値の範囲内にある。いわば中の下のあたり。
・PIQは健常であれば100程度。12月のきわめて悪い状態から大幅に改善された。
・言語性IQは12月の時と変化はない。計算能力等にほとんど病気の影響がない。

全体としては、普段接していて感じる妻の回復度を裏付けるような数値内容だった。だたし心理の先生は、それでも妻の発症以前の推定されるレベルからはかなり落ちているのではともいっていた。ようは完全に元通りになったということではないということ。だから本来の発症前とのギャップはあるだろう。周囲の人間にしろ、本人にしろそれを意識することが、今後の生活の中では多々あるだろうとも説明してくれた。
おおよそ1時間近く、妻の病状を心理面からいろいろ伺うことができた。勉強になる部分、今後の妻との接し方で参考になる部分も多々あった。