弁護士と会う

 親会社の組合が行っている弁護士への無料相談会に出させてもらった。弁護士に相談するということ自体が生まれて初めての経験なので幾分かは緊張した。
 相談内容は、妻の労災申請について。妻の勤務先から出してもらった妻の過去6ケ月の勤務表をもとに妻の状況や病状等を説明した。
 1月の20日に妻の勤務先を訪ねて勤務表を閲覧させてもらっていた。勤怠のソフトを使っているので、出社して自席についてパソコンを立ち上げたら始業時間を入力し、終業時にパソコンを落とす前に終業時間を入力する。その一覧表なのだが、妻の勤務先は会社の内部資料だからということでコピーは許可してくれず、応接室で転記させてもらった。その内容をもとの勤務表とほぼ同じフォーマットでエクセルで作っておいたのだが、確かに8月以降急激に残業が増えてきてはいた。8月、24時間。9月、32時間。10月、5:30時間、11月、44時間(18日間)。ただし、一般的にいう脳・心臓疾患での労災申請の場合、直近での月の残業時間が80時間を越えないと難しいという話なので、勤務表をみた時点で半ば諦めてしまった部分もあった。
 で、弁護士の話はというと、基本的には無料の相談なので、一般論てきな回答が多かったが、労災申請をやる価値はあるとのことだった。残業時間の量的な問題ももちろんあるが、労働の質も考慮されるはずだし、残業の増加による業務起因性も十分考えられるとのことだった。そのうえで、勤務実態については出来るだけ資料を集めること、同僚等の証言等も個別に集めまとめることなどが必要とのことだった。そのうえで勤務先からの協力があまり得られない場合などには、弁護士を頼んで訴訟準備に入る等の選択肢もあり得るという。
 やってみる価値はある。心強い専門家の意見とは思った。でも、仕事をしながら、家事をし、子どもの面倒をみ、もちろん妻の見舞いやらなんやらとすでに手詰まり状態だ。これに3月には妻の退院後の生活の準備も始めなければならない。介護保険による様々なサービスを受けるための事務手続きなどなど。そこに労災申請のための準備作業も並行して行っていけるのだろうか。正直、しんどい。心身ぼろぼろ状態にあるというのに。とはいえ、特に起因するような疾患をもっていない妻がこういうことになった以上、しかも一生懸命仕事をしてきた結果こういう病気に倒れた以上、妻のこれまでの仕事への頑張りに報いてやりたいとは切実に思ってはいる。時間はかかるかもしれないけど、とにかく乗りかかった船だ。とにかくやれるところまでやってみようとは思う。