白内障手術その後

 15日、手術後1日経って朝9時に通院。術後につけた大きな眼帯を外してまず検査を受け眼圧とかを計る。その後、医師の診察。初めてあたりをよく見まわしてみると、左目の視力が回復しているのに驚いた。それまで右目をつぶるとすべての景色がぼやけていたのがはっきり見える。そのことを口にするが、医師は当然のごとくでスルーして、手術した後なので炎症はあるが感染はないとのこと。その日から基本眼帯なしの生活になる。手術を受けた目は白目部分が出血のあとで赤くなっている。医師からは二週間くらいで治るといわれる。

 検査、診察含めて10分程度で終了。車の運転は出来ないので歩いてきているのだが、家から駅まで7分、駅から眼科クリニックまで15分。まあまあの距離である。前日手術を受けた自分以外の人はだいたい、奥さんや旦那さんが付き添いで来ていておそらく車。こういう時に自分は若干不利だなと思いながら駅まで歩く。駅前のスーパーが開いていたので中を物色。とにかく蒸し暑い中歩いてきたので汗だくだったので涼む。

 それからすぐに帰宅しようかと思ったのだが、なんとなく寄り道したくなり近くのパチンコ屋にほぼ開店と同時に入る。5千円くらい暇つぶし代払うつもりだったのだが、珍しく大勝して手術代を稼ぎ出す。こういうこともある。パチンコ台の光がけっこうまぶしく、左目はずっとつぶった状態で打っていた。本当になにをやっているのか。

 翌日16日、この日も朝9時に通院。このクリニックは通常9時半からの診察なのだが、木曜に手術を受けた人は9時に来て診てもらえる。この日は、妻が糖尿病の薬が切れたので通院したいと言い出す。最初は車椅子を出してくれれば一人で行くと言っていたのだが、少し雨模様だったのでで車で行くことにする。基本的には手術後6日間は運転禁止なのだが、医師に詳しく聞くと自分の場合は片目だけの手術なのでそこまで厳格にしなくてはいいとは言われていた。実際のところ視力が回復しているので、運転も手術前より視野が広がってしやすい。

 最初に妻をかかりつけの内科医に下ろしてから眼科クリニックに向かう。内科は朝9時から診察が始まる。ついたのは15分前くらいなのだが、もうそこそこに列が出来ている。多分ほとんどの患者さんが糖尿病の外来。国民病みたいなものかもしれない。

 眼科クリニックには9時少し前に到着。9時から診察で前日と同じように検査を受けてから医師の診察。基本的には術後の状態としては順調とのこと。次は三連休明けの火曜日に通院。とにかく処方された三種類の目薬をきちんと点眼することと言われる。

 目薬は1日4回点眼するものが2種類、1日2回点眼するのが1種類。おそらく消毒と感染症を押さえるもののようだ。もうこれは律儀に行うしかない。手術前にもらった注意のリストには、洗髪は3日後までダメ、洗顔にいたっては一週間後までダメという。何年か前に両目の手術をやってる友人に聞くと、そこまで厳格ではなく翌日くらいから洗髪していたという。感染症のリスクを考えて慎重なお医者さんのようだとのご意見をいただく。

 しかし洗髪、洗顔ができないというのはけっこう難儀である。洗髪用には水をつかわないシャンプーを使っているが今一つしっくりしない。シャワーはもう翌日から浴びているが、顔は身体を拭くシートみたいなやつを使っている。早くゴシゴシ顔を洗いたいというのが本音だ。

 もらっている注意書リストはこんな感じである。

 視力の方はというとかなりいい感じだ。もっともこれまでは良い方の右目で全部見ていたので、視力の回復は右目をつぶってみないと実感はできない。よく白内障の手術を受けると鏡に映った自分のシワシワの顔に驚くとかそういうショッキングな話もあるようだが、自分の場合は良い方の右目でずっと見ているから特に驚きはない。まあ特に驚くようなことはない。

 眼帯は手術した当日だけで翌日からは外した状態でいいのだが、家にいると家事とか普通にしているし、掃除とかするとホコリの問題もある。あと暑いので汗が目に入る可能性もある。なので貼るタイプの眼帯を出来るだけつけるようにしている。さらにいうと今日は3日目なのに思い切って洗髪をしてみた。最初に大きな防水タイプの絆創膏を左目の全体が隠れるように貼り、恐る恐るシャワーを使って洗った。まあ問題はなさそうだと思う。

 とりあえず両目が見えるようになって何がいいか。多分右目の負担が軽減されて疲れ目が減るとか、運転がしやすくなるとか、そんなところだろうか。いずれは右目の方も悪くなって手術みたいなこともあるだろう。年を重ねるといろいろとやっかいなことが多い。老いを感じる今日この頃というところか。