達磨寺と鼻高展望花の丘

 富岡製糸場の後は高崎に出て市内をぐるぐるしてから簡単な食事をとった。食べたのはお蕎麦屋さんだったけど、昼時をけっこう外していたので、お客は自分らだけ。少ししてから多分営業系のサラリーマンが一人で入って来た。ウィークディとはいえちょっと淋しい光景。

 その後で人が行かない名所はとなんか矛盾するようなことを考えながらネットで検索。そういえば高崎といえばダルマが有名ということでこんな場所を見つけた。

黄檗宗 少林山達磨寺 || 群馬県高崎市の縁起達磨で知られる寺院 | 黄檗宗 少林山達磨寺

少林山達磨寺|高崎観光協会

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 ここは達磨大師の教えを受け継ぐ縁起だるま発祥の寺ということらしい。奉納されたものかよくわからないけれど両側には大小のダルマがずらり。

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 参内するには基本的には一番下のところから階段を登ってくるのだが、車椅子ということもあり一番上の駐車場まで行った。ただし境内は砂利道なので車椅子を押していくにはちと厳しいものがあった。

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 境内には自分たちの他にはほとんど人がいない。帰りがけに家族連れが一組来ただけだった。せっかくなので御朱印をもらおうと瑞雲閣の事務所に行くと、お坊さんからここでは簡単に朱印はしないこと、あくまで写経を奉納した方にご朱印を出していること、本来朱印はそういうものだが、今では記念スタンプのようになっているという講釈を述べられる。そのうえで専用の用紙を渡され、そこに印刷された一行のお経を筆ペンでなぞって写経を行いそれと一緒に御朱印長を渡すとそこで短いお経もあげてくれる。

 かなりややこしいがまあご講釈いただきお経もあげてもらったので金千円也を奉納して朱印をいただく。

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 その左側にはご丁寧に以下のような文言が印刷された紙がはさまれていた。

ご朱印について

 「ご朱印」は「納経印」つまりお写経を奉納した証のご印です。これは四国霊場などの巡礼者が各霊場に自ら書写した経巻を奉納した証としてご印を授かったことに由来するものです。

こころを落ちつけ身を正してお経を写す作法は、古くからおこなわれてきた行です。混世の今こそ、静かなこころの行が私たち一人一人に求められているのではないでしょうか。

 当寺では、お写経を奉納してくださった方にご朱印をお出ししています。

                       黄檗宗  少林山達磨寺

  まんまお坊さんが講釈してくれたのと同じような文言。まあ有難くいただくことにする。

 その後、駐車場を出てから少し道を行くと鼻高展望花の丘という矢印があるので行ってみることにした。かなり狭い林道を登りつめると急に開けたところに出る。そこが鼻高展望花の丘。多分そっちがメインの希望の丘農園の駐車場に車を停めることができ、そこから花のさいた緩やかな傾斜の畑というか農場を散策できる。春は菜の花、秋はコスモスらしい。菜の花は少し盛りを過ぎているが美しく咲いている。さらにその先にはネモフィラもある。

鼻高展望花の丘 | 高崎市

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  ウィークデイということもあり、ここも人はほとんどいないが、ポツンポツンと若い人たちが散策している。斜面で地面は土なので車椅子を押して下るのはけっこうたいへんなので、一番下の方まではいかずに少し下りたところでまた引き返す。

 一面のネモフィラ畑というのだとひたち海浜公園のものが有名で、カミさんもさかんに行きたいと言っていた。ちょっと小規模ではあるが偶然でもこういう場所に来れて、カミさん的には少しは満足してくれているようだった。まあこういう場所は、地元の人しか知らないだろうし、多分次来ることはないとは思うけど、こういうお花畑に遭遇すると、ちょっと得をした気分になる。