再び国会前へ

安保法制が参院強行採決された。
職場では断続的に国会中継を見ていたが、まあずっと見ている訳にもいかずにいた。夕方遅くになってtwitter強行採決があったことを知った。まあ自民、公明が圧倒的多数を占める国会情勢では、自明のことではあるのだが、それでも残念でしかたなかった。
抗議の意思表示をという思いもあり、会社を6時過ぎに出て国会前に向かった。
国会前は14日ほどではなかったが多くの人で溢れていた。みないてもたってもいられない思いでこの場所に駆け付けたのだろう。国会前の道路は人で一杯になっているのだが、両側の歩道との間には例によって機動隊の装甲車両が縦列駐車されていて、分断されていた。もう見事としか言いようがないくらいにきっちり縦列されていて、車と車の間は人一人がぎりぎり通れるかどうかというくらいである。
国会前のスピーチ場所ではこの日も多くの政治家、文化人、学者たちがスピーチしていた。たまたま近くまで行ったときには、なぜかタレントの石田純一がスピーチをはじめた。柔らかい口調ながら、戦争法案に対する反対姿勢をしっかりと意思表示する内容だった。最後に彼流のジョークとして「戦争は文化じゃありません」の言葉でひきとった。軽薄なタレント、俳優という印象が強い男だが、正直見直した思いだった。考えてみれば娘の年齢に近いプロゴルファーの嫁さんとの間に子どもができたばかりである。父親として子どもの将来を思うときに、戦争がつきまとうことになる。そんな危険な世の中にしてはいけないという切実なる思いが込められていると素直にそのスピーチを受け止めた。
この日は、14日に合流した友人とは別の友人と会い、デモの後少し飲んで意見交換をした。