以前からなんとなく名前は知っていたけれど行ったことがなかったステンドグラス美術館に行ってみた。
伊東から国道135号を南下して、川奈口の交差点で川奈方面に向かう県道109号をくねくねと進む。この道はけっこう狭くて、時に対向車とのすれ違いギリギリになる。そして開けたところ左側にレンガ作りのお城のような洋館があらわれる。

結婚式場とレストランを併設ステンドグラス美術館。以前は伊豆高原ステンドグラス美術館といっていたらしいが、現在は川奈ステンドグラス美術館となっているらしい。そしてここにはセント・ミッシェル礼拝堂とセント・マリーズ礼拝堂という二つの礼拝堂=結婚式場がある。
全国でもステンドグラス美術館は検索するといくつかある。有名なのは那須ステンドグラス美術館とここ川奈ステンドグラス美術館。いずれにも同じ名前の礼拝堂があり、ミシェル・ガーデンコートというネーミングの結婚式場として運営されている。でもさらにググってみると、川奈の方の運営会社は富士市にあるデグチビルディングという不動産会社となっている。那須のほうはというと鈴屋という那須塩原にある呉服屋さんが運営している。
まあこれ以上調べてもブライダル業界ネタみたいな話になるだけみたいなので、スルーすることに。ようはステンドグラス美術館というのは、美術館に結婚式場が併設されているのではなく、結婚式場とレストランに美術館がくっついているみたいなことのよう。この式場に興味を持っていざきたら「まあ綺麗、素敵」ということで、こういうところで結婚式あげたいみたいなことなんかしらと、まあ適当な推測。
さらにいいうと掛川には市が運営しているステンドグラス美術館なんていうのもあるらしい。これはこれで面白い試みだと思う。そしてステンドグラスというのは一定の人気があるのだろうなと思う。
それでは川奈ステンドグラス美術館はというと、なかなかに見事。それぞれのステンドグラスも美しい。さらに二つの礼拝堂も正面と壁面のステンドグラスもなかなかに荘厳でカラフル。いっちゃなんだけど、拓郎の「結婚しようよ」で有名な軽井沢の教会よりも工芸的にはキレイかもしれない。いや本当に。おまけにセント・ミシェル礼拝堂では1時間おきにパイプオルガンのミニ・コンサートもやっている。パイプオルガンはパイプの数が60本程度のミニオルガンだけど、けっこう良く響く。礼拝堂の中で聴いているとけっこうしんみりと聴くことができる。
奏者のおねえさんは、曲やオルガンの解説もしてくれる。さらにオルガン演奏が終わると、今度はやや小さいセント・マリーズ礼拝堂に移動して、こちらでアンティーク・オルゴールの音を聴かせてくれる。なかなかに大忙しだ。3台の縦型アンティーク・オルゴールに大型のディスクをセットしてくれると、美しい響きが礼拝堂内に優しく響かせてくれる。
パイプオルガンの演奏とオルゴールの演奏、これを交互に聴きながら、合間にステンドグラスを観て回る。これだけでゆうに半日くらいは過ごすことができるかもしれない。なかなかにステンドグラス美術館は楽しい。
ステンドグラスはというと、これもまた見事。けっこううっとりと見入ってしまう。この美術館のステンドグラスは19世紀にイギリスで作られたものを譲り受けたとされている。これは川奈も那須も同様らしい。

















テラスに出ることもできる。有名な川奈のゴルフ場やその先の海を見下ろすことも。



さらにステンドグラスは続く。




疲れたら海の見えるカフェで一息。


さらにステンドグラス。


結婚式場&レストランに併設されたステンドグラス美術館だが、思っていた以上に見事な展示品ばかりで、ゆったりかつ有意義な時間を過ごせたような気がした。どうせ結婚式場の添え物でしょ的なややうがった気持ちでいても、これはちょっとなかなか見事じゃないかと思える、そういう場所だった。伊豆という観光地のよくあるカッコつきの美術館とはちょっと異なるような気もした。
この規模のステンドグラスとアンティーク・オルゴールであれば、これ都内とかでも十分集客できるのではと思ったりもした。おまけに結婚式場とレストラン併設ならば、デートスポットとしてもけっこうイケるかもしれない。もっとも自分が知らないだけで、バブルの時代とかにひょっとしたらそういうとこあったのかもしれない。
特に期待もしてなかったけれど、川奈ステンドグラス美術館はけっこう面白く、楽しむことができた。身体が元気なら、伊豆にはこれからも年に1~2回は行くと思うので、これからも訪れるかもしれない。MOA美術館、池田20世紀美術館、下田の上原美術館、箱根のポーラ美術館、湯河原町立美術館などを順繰りに巡っているので、その中にこのステンドグラス美術館を加えてもいいかもしれない。そんな気がしました。