GW前後の我が家の恒例行事がある。
石油ファンヒーターや石油ストーブを庭の物置に片付けて、今度はグルニエに置いてある扇風機を出す。扇風機は自室用、妻用、リビング用の3台。グルニエは子ども部屋からアクセスする。3台を1台ずつ階段を上り下りしておろす。ついでに妻の部屋にあった電気ストーブもグルニエにあげる。
グルニエの中は子どもの小さいときの服や教科書などが段ボールに入っている。自分が昔買った雑誌なども少しあるだろうか。たぶん高校生くらいの時に愛読していた『話の特集』とかそのへん。あとはやはり子どものひな人形なども。
そういえばひな人形を飾らなくなったどのくらいになるのだろう。最後に飾ったのはいつだろうか。たぶん子どもが17歳くらいだっただろうか。だとするともう10年以上グルニエにしまったままになるだろうか。ひな人形を買ったのは子どもが生まれた翌年だったか。何回か岩槻の人形店を巡って買った。10万近く値引きしてもらったとか。ようするにひな人形にはきちんとした値段などないのである。最初に提示してもらったのが30万くらいとかなんとか。遠い記憶の類だ。
なんの話だ。暖房器具を片付けて扇風機を出した話だっけ。
GW前後にやる家事的一大行事はもう一つある。布団を夏仕様にすること。ニトリの合わせで使っている羽毛布団を薄掛けにすることだ。布団カバーも取り換えるしシーツやベッドパットも交換する。布団は厚めのものと薄掛けとが合わさっているので、厚めものは外して圧縮袋に入れて掃除機で圧縮する。たぶんどこでも同じようなことをやっているのだろうけど、これが個人的には一大行事。
今は妻と自分のもの二つ分だけど、以前は子どもの分もあってけっこうな作業だった。さすがに一日仕事ではないけど、けっこうダラダラとやるので半日くらいかかっていたか。ついでに布団干したりもしたりした。
十数年春と秋に行ってきた。現役の頃は仕事をしてたから、たぶん土日のどちらかでやっていたのだろうけど、まあよくやっていたとは思う。人によっては当たり前というか普通のこと、日常的なことかもしれないけど。自分のようなある意味ちゃんとしていない人間にとっては、けっこうしんどい家事労働だったか。
仕事リタイアしたから、こういうのももっとマメにするようになるかというと、そうでもない。年齢が年齢だし身体的にも諸々ガタがきている。なのでけっこう後回しにするようになる。早くやらなくちゃ、そのうちやらなくちゃ、みたいな思いだけは募るのだけど。
自分は結婚したときにも夫婦共働きが当たり前だと思ってきた。上野千鶴子先生ではないが、家事労働は不払い労働であり、どこからも金が落ちてこない。なので夫婦は社会に出て金を稼ぎ、不払い労働である家事は分担して行うという理屈は、割と当たり前というかストンと落ちる理屈だった。
なのでどちらかというと、専業主婦の家事労働にはなんとなくネガティブな見方があった。でも妻が障害者になって以来、ほぼほぼすべての家事労働も担うようになると、当然出来ることと出来ないことを選り分け、とにかくやらなくてはならないことだけを優先的に行うということで何とかしのいできた。
一方で、家事全般について、これをけっこう高次のレベルでこなし、子育てのほとんどを担う専業主婦はけっこうすごい存在なのかもしれないなと思うこともあった。実際、料理も手の込んだものを作る、部屋の掃除などもこまめに行い、家全般がだいたいキレイになっている。おまけに人によってはガーデニングなどもこなしている。
さらに家計簿をつけ、家計に長け、貯金をし、家の経営をきちんとこなしていく。当然貯蓄も増やしていくなどなど。単なる家事労働のプロというより家事経営のエキスパートでもあるということ。
そういう思いを強くしたのは、仕事で数十名のパートさんを雇うようになると、たいていのパートさんが仕事の飲み込みが早く、すぐに仕事をこなすようになるのを目にしたからだ。もちろんそうじゃない人もいるにはいる。でもかなりの方はすぐに仕事に慣れてしまう。なかには社員と同等、あるいはそれ以上にできる人もいた。
商品のピッキングや荷造りなどに関わる比較的単純な労働だったかもしれない。でもたとえばパソコンを使った帳票出力なども教えていけば、すぐに習熟してくれた。仕事経験はというと、だいたいが学校を卒業して3~5年くらい仕事をしていても、結婚して子どもが出来ると仕事を辞めて家庭に入るみたいな人が多かった。
会社勤めから離れてずっと家庭にいた主婦さんたち、でもみなさん家事労働、家事経営をずっとやってこられたわけだ。同じことを男性が、たとえば25、6で仕事を辞めて、家庭に入り家事や子育てしたとしても、きちんとできたかどうか。もちろん出来る人はたくさんいるだろうが。
春から初夏の時期、布団を薄掛けにする。そして秋になると今度はまた布団を合わせにする。そのときの一連の作業をしていると、毎度毎度、家事って大変だよなと思ったりする。そのたびにこういう作業を普通にこなしている主婦の方とかには尊敬の念を抱いたりする。自分はたぶんこの作業、あと何年できるかどうかわからないが、まあ身体が動く限りはしなければならないのだろうけど、ずっと慣れないような気がする。
友人に言われるまで気が付かなかったが、自分はどうもヤングケアラーだったみたいで、中学生くらいから家事をけっこうやってきた、やらされてきた。二十代の半ばくらいになると寝たきりの祖母の世話とかもしていた、なのでたいていの家事的労働はこなせる。普通に料理、洗濯、掃除などなど。でもやっぱり苦手なことはある。洗濯は嫌いじゃないが、どちらかというと畳むの少し苦手。さらにいうとアイロンがけは嫌いだ。
子どもが中学生くらいになると、毎日のようにワイシャツにアイロンがけをするのが苦痛だった。高校に入ると学校指定の高いワイシャツは、なんとノーアイロン仕様になった。指定のデパートでしか売っていない、かなり高めのシャツだったが、ほぼ毎日代えられるだけの在庫をもった。洗濯してもきちんと干せば確かにアイロンは不要だった。
話を戻そう。布団を薄掛けにした。布団カバーも替え、シーツ、ベッドパッドも替えた。そして洗濯して全部干した。洗濯機は3度か4度回した。ベッドパッドも一応洗うことができる。そして家事的イベントを終了した。