世間的には三連休の最終日。どこにも行かないつもりだったが、妻のお出かけ欲求に抗しきれず外出。森林公園のケイトウを見に行ってきた。
ここは2年前に行ったときに、けっこうキレイだったのを覚えている。丘陵地の一面に咲くケイトウにちょっとびっくりしたくらい。なにかケイトウって地味な印象があったのだが、広大な敷地に一面咲いているのはなかなか壮観でもあった。
ネットでざっと調べるとまさに見頃時期は9月上旬~10月上旬という。ケイトウは猛暑の影響は受けないのだろうかとなどと思いつつ、ギリギリいけるかなとは思った。というのは、やはりご近所の季節の花ということでいうと、日高の巾着田の曼殊沙華はようやく5分咲きになったとかそんな情報もネットで目にしていたから。
森林公園は広大な丘陵地に整備された公園でとにかく広い。入り口も中央口、北口、南口、西口とあり、間違えるとえらいこと歩くことになる。11月の紅葉の時期、ライトアップされる紅葉が見ることができる「紅葉(モミジ)見ナイト」というイベントは中央口から行く。これを間違えて南口あたりに車を止めて入るとけっこうな距離を歩くことになる。
同様に今回のケイトウを見るのもそう。ということで前回の記憶をたどって西口駐車場に止めて園内に入る。そこからケイトウの花畑は割と至近距離にある。
そして行ってみるとなだらかな丘一面にケイトウはない。小さく案内が出ていてケイトウは運動広場で展開しているという。なんでもケイトウは連作を嫌うため土地改良が必要なんだとか。「ええ、聞いてないよ」と思いつつも、後でHPなどを調べると昨年(2023年)も運動広場で行われたらしい。
地図で確認すると運動広場は西口からでも歩いていけるのだけど、かなりアップダウンのある道程。普通ならせいぜい30分かそこら歩くだけなので問題ないのだろうけど、車椅子を押してとなると話が違ってくる。
運動広場は中央口と南口の間くらいあるので、しかたなく一度西口からどちらかに移動することにする。入り口の係の人曰く、中央口からはかなりアップダウンがある。南口の方が比較的なだらかという。ということで南口に移動することにした。
2年前の記憶だけで行き当たりばったりで来たこちらのミスとはいえ、ちょっとばかりシンドイ思いがする。やっぱり事前調査はなにごとにも必要。特に車椅子を押して移動するのだからと、もう20年近くそんな生活しているのに。まあご近所のせいか今一つ緊張感がなくなっているのだろうか。
南口の駐車場には初めてとめる。園内に入るとすぐに地図を確認。運動公園には比較的近道なのは右側の道なのだが、ここはいきなり上りのコースとなる。「比較的なだらかではない」な。なのでなだらかな道をまっすぐ行くと、前方に池があり道が分岐する。とくに考えもしないで池のすぐ脇の道が平坦なのでまっすぐ行くと次第に狭く舗装されていない林道みたいなとこに入り込む。
沼の終わるところでその遊歩道も前方は酷いぬかるみがありちょっと車椅子で通るのは難しい。左にそれると道ならぬ道を少しだけ行くと舗装された坂道に出る。
そこでまず妻の手を引いて坂道まで誘導。それから引き返して車椅子を担いで戻る。最初の下見を含め三往復だ。坂道を避けてみたけど、結局そっちに戻ることになった。
その後、さらなるアップダウンを超えてようやく運動広場にたどりつく。ケイトウの広場は奥に延々と続いていて、たぶん2年前の西口側の花畑より広いのだろうが、縦に長く続くのと、2年前の幅広に花畑があるのでは、なんとなく幅広の方がスケール感があるような気もした。とはいえまあキレイはキレイだったけど。
あと前回は天気が良かったのでケイトウの鮮やかな色彩が映えたみたいなことがあったか。今回は曇天だったし、途中で小雨にも降られたりした。やっぱりこの手は快晴のもとで見たほうがいい。光によってカラフルな度合いも増すみたいな。
印象派の絵画じゃないけど、青空の下での陽光によってケイトウの濃いカラフルな色彩が視覚混合するみたいなことって多分あるんじゃないかと思ったりもした。
こういう原色系の鮮やかさは曇り空の下で見ると魅力が半減するような。まあそれまでのアップダウンの道程、小雨の中で妻に傘を持たせて、自分は濡れてみたいな部分でなんとなく、曇り空と同様に気分も沈むような部分あったかもしれない。
帰り道は、きちんと舗装された道を歩いて帰ることにしたけど、けっこうなアップダウンが続く。徒歩でだいたい20分くらいということだが、ゆうに30分くらいかかっている。
南口に着いたのは閉園の15分くらい前。トイレに行ったりしているうちにじきに閉園となる。その後は近くのショッピングモールに寄ってから帰ることにした。