ときがわ花菖蒲園 (6月8日)

 木曜日は妻のデイサービスのお休みの日。

 例によって妻はお出かけモードで、「今日は夜遅くまでは雨降らないみたいよ」と声をかけてくる。

 早目に昼食をとってから、取り合えずお出かけすることに。

 さてと、どこへ行くか。近場の美術館はどうだろうか。埼玉県近美は常設展だけだったか・・・・・・、府中市美術館は新しい企画展が。都内に出るのはちょっとしんどいかなと。こういうとき八王子の東京富士美術館の長期休館は痛いなと思ったり。

 妻にどこへ行くかと聞いてみるとしばし考えてから、「ときがわの菖蒲は」と。

 ときがわ町役場のすぐ裏の田圃でちょっとした菖蒲園があり、毎年この時期にはな菖蒲祭りが開かれる。5年以上前に一度だけ行ったことがある。最近は多分コロナで菖蒲祭りは中止だったはず。ネット検索かけると、イベント開催期間は6/3~6/18までとある。ナビにときがわ町役場と入れると30分かそこらで着く。ということで行ってみることにした。

- 埼玉県ときがわ町 -ときがわ花菖蒲園 - 埼玉県ときがわ町 - (閲覧:2023年6月9日)

 

 途中で一度事故渋滞があったけれど、それ以外はスムーズ。のどかな田舎の景色が広がる中を進む。鳩山、毛呂、越生、ときがわ、このあたりはまあなんていうかまさにディープな雰囲気だ。この辺りから小川とか、埼玉の真ん中へんの川島、北のほうの本庄や深谷とかが自分的にはディープ埼玉っていう感じか。まあ自分が今住んでるところも似た寄りったりだけど。

 どのくらいディープかというと、長髪髭面のお兄さん達がアメリカンタイプのバイクで走っていたら、鉄砲で撃たれるんじゃないかという、まあそんな雰囲気(あくまで個人の感想)。BGMはステッペン・ウルフね。

 

 花菖蒲園はときがわ町役場の裏側のときがわトレーニングセンターや図書館がある一角のさらに裏側にある。多分、田んぼだったところに花菖蒲を植え付けたのか。さらにその奥には都幾川が蛇行しながら流れている。

 河川敷と川の浅瀬とかは親子連れが川遊びするのにちょうどいい雰囲気である。土日はそれなりに人出るんだろうかと思ったりもする。

 

 花菖蒲はほぼ満開。4年もの、2~3年ものと、植え付けごとに分かれている。やはり4年ものが一番よく咲いている。他にあやめもあるようだけど、そっちはGW明けくらいに開花したとのことで今はもう葉っぱだけとなっている。

 



 

 ウィークデイながらそこそこに人出がある。来ているのは圧倒的に自分たちとおなじような高齢者で夫婦連れが多い。あと多分近くの老健施設あたりから来ているのだろう、車椅子の老人の集団がいくつか。

 基本的には田んぼを換用したようなところで、遊歩道も特に整備されていないあぜ道みたいなところなので、車椅子を押して歩くのは多少難儀な部分があるけど、まあなんとかなる。地面がけっこう乾いていたからだと思うが、雨の後とかはちょっときついかもしれない。

 自分の経験則でいうと車椅子で舗装されていない道を押して進むのは、まあなんとかなる。難儀さの度合いでいえば、砂利道の方がきついか。神社やお寺の境内の砂利が敷き詰められた部分、砂利が厚めだと車椅子はまず進まない。前輪を上げてなんとか進ませるのだけど、長い距離は難しい。幾度途中で断念したことか。

 砂利の厚さ的には伊勢神宮内宮とかがギリなんとかなるか。でもあそこは長い距離だからかなりの苦行が強いられるとか。そんな風にこれまでの苦行の幾つかが頭に思い浮かぶ。まあ好きでやっていることだから。

 

 花菖蒲はほぼ満開。そこそこに美しい

 

 

 園自体がこじんまりとしたところなので、壮大に期待してくるとがっかり感もあるかもしれないけど、こういうところでしょうという割り切りがあれば、そこそこに楽しめる。花菖蒲は美しい。

 

 自分たちはさすがに河川敷の方まで降りなかったけれど(降りられない)。川には石を置いて対岸にも渡れるようになっている。多くの人がその置石の橋を渡って対岸を散策している。

 

 川岸にいた老夫婦が、川を泳いでるニョロを発見。ニョロは岸の岩のあたりに辿りついたらしいのだが、奥さんのほうが「しっぽが見える、あっ、頭を出した」と実況していて、上の方にいた自分は「そういうのいらないから」とぶつぶつ言葉に出さずに呟いた。来年はここは多分来ないかな。

 

 その後、近くにあるとうふ工房わたなべに寄って、青豆おぼろ豆腐とときがわもめん豆腐を買い、テラス風の場所で豆乳アイスを食す。

とうふ工房わたなべ|ときがわのおとうふやさん (閲覧:2023年6月9日)

 ここの豆腐はなかなか美味い。夕食はいろんな薬味を用意して、細やかに夫婦で冷奴パーティーを。