さきたま古墳公園 (4月20日)

 さきたま古墳、たまたま近くを通ったので寄ってみた。

さきたま古墳公園 - 埼玉県立さきたま史跡の博物館 (閲覧:2023年4月21日)

 ここにはもう何度か訪れている。最近では2年前に来ているが、そのときはかなり遅い時間で薄暗いなか、丸墓山古墳に上り夕暮れの景色を見た記憶がある。日中に来たのはずいぶんと久しぶりのことだ。

 ちょうど天気も良く、風も心地よい昼下がり。ウィークデイなのでほとんど人もいない。数組、年配の夫婦さん、小さな子どもを連れたお母さん、若いカップルが数組みたいな感じ。

 いつもは駐車場から丸墓山古墳に上って終了なんだけど、今回は右にそれて

ぶらぶらと散歩した。

 二子山古墳と将軍山古墳は周囲を回るだけで上ったりはできない。将軍山古墳の奥には出土品などの展示館があるけれど、それはパスして引き返し園内の遊歩道を歩いて稲荷山古墳に向かう。

 ここは階段の一段ずつが狭く、手摺代わりのロープのところも草で覆われているので、妻が上るのは無理かと思い自分一人で上る。上り切ると前方公園分なのでこんな風にさらに上るようになっている。

 そして周囲を見回すと丸墓山古墳が見える。

 

 下りてから周囲を見回すと二子山古墳が見わたせる。

 

 それからメインというかいつも上る丸墓山古墳。これ以外は大なり小なりすべて前方後円墳だけど、ここだけは円墳で日本最大級なのだとか。

 妻も手摺のロープをつかまりながらゆっくり上る。降りるのは逆の側の階段で、自分もついていて、降りてから古墳を半周して置いてあった車椅子を持ってくる。妻にはかなりしんどい行程だが、この古墳を上り下りするのは気に入っているようで、ここへ来ると必ず上まで行く。まあいい運動にはなっているだろうし、これが出来ているうちはまだ体力あるのかなと思ったりもする。

 病気の後、数年してここへ来たときに妻がこの古墳を上ったときにはちょっとした感動だったし、妻も「私、凄いでしょ」みたいに誇らしげにしていた。それから多分10年と少しは経っていると思う。そのときはリハビリの成果や回復の度合いを嬉しくも思ったものだ。

 当時はまだ40代、今はもう60代。障害云々よりも普通に年齢的な衰えも出てくる。それを思うと、丸墓山古墳に上ることができるのもあと何回できるかどうか。まあそれはあまり考えないようにしよう。もっとも一緒に行く自分も次第にしんどくなってきている。

 帰り道、池の前を通るとアオサギが休憩中。池の端まで行って写真を撮ろうとしたら飛び上がってしまった。