そろそろ紅葉の季節 (11月3日)

 そろそろ紅葉の季節である。

 ネットで調べると、名所といわれるところは11月中旬くらいからが見頃というところが多い。北から順に降りて来る感じなので、多分日光あたりは今が見頃なのかもしれない。きっといろは坂とか明智平はとんでもないことになっているのだろうか。

 去年、11月中旬に突発的に日光に日帰りで行ってみたけど、もう葉っぱはみんな落ちていて華厳の滝周辺はほとんど水墨画みたいな景色になっていたっけ。

日光の紅葉は終わっていた - トムジィの日常雑記

鳥居観音

 日光に行くならウィークデイということなんだろう。昨日は文化の日なのでメチャ混みまちがいなしで、とても出かける気にはならない。近場はまだ早いとは思ったのだが、幾つか調べていくと飯能の鳥居観音の紅葉は11月上旬から見頃ということらしいので、近くだしてということで行って見ることにした。ただここは北野武の映画でも使われたことがあるとかで、けっこう有名。休日なので難しいかと思ったけど。

鳥居観音

 昼少し前に家を出るという完全出遅れだったのだけど、道路は空いていて順調。道路は正式には県道70号飯能下名栗線というらしい。左手に名栗湖に行く道との分岐を超えるとすぐに鳥居観音の看板が現れるのだが、いざ付近まで行くと大渋滞。そのまましばらく待っていると、係の人がプラカードを持っていて、そこには90分待ちとある。

 やっぱりね。

 時間は1時を回ったくらい。さてどうするか。係の女性にいくつか聞いてみると、車を停めてから平和観音あたりまではずっと登りでけっこう歩くという。車椅子だとけっこうきつそうな感じもしたし、90分待ちはちょっと耐えられんなあと思い、引き返すことに。隣でカミさんは待ってもいいとは言っていたけど。

名栗湖

 引き返してとりあえず名栗湖の方に行って見る。ここは有間ダムによる人造湖。特に駐車場はなく、有間ダムの上の道路の片側にみんな車やバイクを止めている。こちらも一度奥まで行ってから引き返して駐車スペースがあったので止める。しかしここはダム湖があるだけでなんもない。ダムの下の方は急斜面の空き地になっている。ふと遠く、下の方に鹿がぴょんぴょんと跳ねながら脇の山林の方に消えて行った。まあそういうところのようです。

 ちょっとだけダムを散策もすぐに撤収。途中のキャンプ施設のノーラ名栗に寄って、トイレ休憩。売店でまんじゅうを買う。それからネットで検索すると、山道を通ると青梅や奥多摩に意外と近いことがわかる。そういえば玉堂美術館もしばらく行ってないなと思い、ナビにいれてみると30分もかからないで着くということで行って見る。

玉堂美術館

 山道を通って長めのトンネルを二本抜けるとすぐに軍畑に。それから少し走るとすぐに玉堂美術館に。駐車場はさすがにけっこう混んでいて、駐車スペースは2~3台開いているだけ。でも美術館の館内はいつものように空いている。止めている車はみなさん御岳渓谷の散策をされているようです。こんな感じのところです。

 玉堂美術館の感想は別に記す。現在は山の特集ということで、山を題材にした絵を集めて展示してある。といっても川合玉堂の絵はたいてい、奥多摩附近の山河を題材にしたものなので、ある意味平常運転みたいなものか。

 この美術館は家からせいぜい1時間くらいで行けるので、年に1~2回行っているのだが、なぜか今年はこれがお初。ちょっと振り返ると去年の8月に行って以来でした。

奥多摩湖小河内ダム

 玉堂美術館には1時間半くらい滞在。その後はお約束で奥多摩湖に行ってみることにした。時間はもう4時近くになっている。そのまま都道184号を上り愛宕大橋で国道411号に合流。もう下りは帰る車で渋滞しているけど、上りはガラガラである。

 小河内ダムについて駐車場はというと、いつもはウィークデイの夕方に行くことが多いのでガラガラだけど、昨日はさすが文化の日、4時を回っているのに駐車場は満車状態。数台が道路で待機していてその後ろにつける。もっとも帰る車が順に出て行くので、1台ずつ入る感じ。

 駐車場に入るとずいぶんと遠目のところを案内されそうだったので、近場の身障者スペースを見やると1台分空いているので、係のおじさんに「あそこに入れますか」と聞くと「あれは身障者の人ようだから」と。「あっ、うちは身障者なんで」と話して案内をしてもらう。フロントガラスにつけてある車椅子マークとかは見てくれていないみたい。まあよくあることなので気にしない、気にしない。

 いつもはたいてい閉まっている、奥多摩水と緑のふれあい館にも入ってみる。もっとも食堂や4時半で閉まり、館自体は5時で終了とか。妻がトイレを使ったくらいで早々に出る。

 そして小河内ダム。時間的にはもう5時近くで薄暗くなっている。まあここを訪れるのはたいていこの時間。ダム上の道路は広くて平坦。妻が短い距離を歩いたり、車椅子を自走したりしている。ここは割と妻のお気に入りのようだ。

 気がつくとあたりはかなり暗くなってきていて、ダム上で散策していた人もほとんどいなくなっていた。こっちも駐車場に戻ると、車はまだけっこう止まっている。これからやってくる車も1~2台ある。だいたいがカップルのようで、ちょっとしたデートコースといったところだろうか。

 帰りはというと、けっこう渋滞していたのだけど、来た道と同じ愛宕大橋を右にそれて都道184号に入るとこっちはガラガラでスムースに降りて来る。その後はこれも来た道同様に山道を通って飯能に抜けてから帰った。

 

 まあ結論的にいえば、名栗や奥多摩はまだ紅葉にはちと早い感じで、おそらく11月中旬以降が見頃のようだ。90分待ちで断念した鳥居観音は興味はあるけれど、多分今年は行かないだろうなと思う。でもって、来年は・・・・・・、多分行かないような気がする。もっともまだ観ていない北野武の「ドールズ」を観たら気が変わるかもしれないけど。