塔のへつり (6月17日)

塔のへつり | おいでよ!南会津。 

塔のへつり - Wikipedia

 塔のへつりは、南会津下郷町にある奇岩の景勝地である。ここに来るのも9年ぶり。大内宿から車で10分程度の距離があり、観光地としては大内宿~塔のへつりはセットになっている感じである。ここも9年前に、妻がテレビで紹介されているのを見て行きたいということで来たところ。なんとなく崖のところどころに塔の形の奇岩があるのは朧気に覚えているのだが、吊り橋があったことやそこを渡ったのかどうかまではほとんど覚えていなかった。妻に後で聞くと吊り橋を一緒に渡り、妻は渡り終えたところで待っていて、自分はその先まで行ったのだとか。全然覚えていないけど。

 大内宿から山道を下り、国道121号線に出て少し進むと、塔のへつりという大きな看板あり、そこを左手に曲がる。それから会津鉄道の踏切を渡りどんどん下る。途中右手に「林の中の木陰の駐車場」という有料駐車場がある。そこに止めると徒歩で200メートルくらい下ることになる。健常だったら問題ないのだけど、車椅子を押してだと行きはいいが、帰りは坂道を上らなくてはいけない。ほとんど記憶にないが、9年前はたしかこの有料駐車場に止めたはずだ。

 今回はさらに下ってへつりガーデンまで行く。そこには土産物屋の駐車場があるのでそこに止めさせてもらう。とりあえず漬物か何かを買えばいいかと。土産物屋の奥には展望スペースがあり対岸の塔のへつりが一望できる。

 それはそれとして、とりあえず吊り橋のところまで降りるつもりで入り口付近に車椅子を置いて、妻の手を引いて降りようとする。すると入り口近くの土産物屋のおばさんが、そのへんは木から虫とか落ちてくるから、店の中に置いておきなと声をかけてくる。まあ有難く置かせてもらうことにしたけど、これでまたこの店でも何か買わなくてはならなくなる。まあ観光地だからしかたないか。

 吊り橋までの階段をゆっくり降りる。だんだんと、そういえば前にも同じように降りたなとちょっとずつ記憶がよみがえる。対岸の景色はなかなか雰囲気もあり絶景といっていいかもしれない。

 吊り橋は多少揺れるがしっかりとした作りで渡っていて特に怖いということもない。身体不自由なのになぜか吊り橋好きな妻も手摺につかまりつつゆっくりと渡る。

 吊り橋の中央付近からの景色もなかなかいい雰囲気。

 吊り橋の向こうは狭い階段を降りて、そこから侵食によってできた断崖の狭い通路というか回廊みたいなところ少し先まで進む。そこからさらに階段を上ると虚空蔵菩薩があるのだが、さすがにそこまでは妻も行けないし、自分も行かなかった。記憶的にも前回も虚空蔵菩薩には行ってないので、結局9年前と同じことをしているようだ。

 それから吊り橋を渡り、来た道の階段を上って入り口に戻る。車椅子を置かしてもらった土産物屋では漬物を買う。それからへつりガーデンの土産物屋に戻り、そこの展望台からまた塔のへつりや吊り橋も見下ろす。

 最後に500円くらいの豆菓子を買ってから日光の宿へと帰路に着いた。来た道をまた戻るのだがなんだかんだで1時間半くらいかかる。宿の夕食は6時からなので、それに間に合うよう急ぐつもりだったのだが、そういう時に限って前にトラックとか低速の軽のバンとかがゆっくり走行する。そういうものだ。宿には夕食の5分前くらいに着いた。

 塔のへつりのへつりとは、会津の方言で「川に迫った険しい断崖」のことをいうのだとか。漢字は「岪」と書くらしい。、これは読めないね。