大内宿再訪 (6月17日)

大内宿 - Wikipedia

大内宿 | おいでよ!南会津。

 大内宿は古い古民家が軒を連ねるかっての宿場町。茅葺屋根の民家が旧街道沿いに保存され重要伝統的建造物群保存地区として指定されている。福島県を代表する観光地の一つということらしい。ここは2013年に一度訪れている。妻がテレビかなにかで紹介されているのを見て行きたいといい、自分的には予備知識なしで訪れたところだ。

追憶の大内宿 - トムジィの日常雑記

 しかしあれから9年も経っているのかと改めて思ったりもする。当時の記録だと、お盆の時期で、子どもは塾の合宿に行っている。妻と二人でとりあえずどこかへ行きかということで、日光の健保の宿を取って訪れたということのようだ。

 前回はお盆休みの時だったので、人も多かったが今回はウィークデイなので割と閑散としている。

 

 9年前の記憶では両側の土産物屋には軒並み色とりどりの吊るし飾りがあったように思ったのだが、それが見当たらない。かなり上の方まで行くとようやく一軒、きれいな飾りが吊るされたお店を見つけた。

 店番の女性に、この飾りの店、前はもっといろんなところでありましたよねみたいなことを言うと、「吊るし飾りはうちだけです。お客さんからよく言われますけど」とのこと。このキレイなグッズ(?)は、ちりめん雑貨といい、軒から吊るされたものが吊るし飾り、置いてあるのは飾りお手玉という。ついでにお店の名前を確認すると「叶屋本家」というらしい。

会津西街道 大内宿 本家叶屋

ちりめん雑貨

縮緬生地(縦糸はそのままで、横糸に強い撚りをかけ織った生地)を使い、さまざまな野菜や花を表現しました。ひとつひとつが全て「国産で手作りの商品」です。
ちりめんの最大の特徴は、生地の凹凸から現れる光沢と色合い、そしてやさしい印象を受けるその手触りです。お部屋の片隅や、玄関飾り、お店飾りなどにも喜ばれています。

福島県の人気観光地南会津郡大内宿のお土産店|本家叶屋

 それから店先で飾りお手玉を物色していると、続々と観光客がやってくる。みな口々に「やっと見つけたこのお店」みたいなことを言っている。

 実際、このちりめん雑貨のインパクトが強く記憶に残っていて、大内宿というとどのお店にもこの雑貨があるような印象があったけれど、実際はこのお店だけのようだった。結局、ここでは飾りお手玉をお土産用として5~6点買った。牛(紅白)、猪とか。お店から勧められたのは、お金が貯まる縁起物としてへびだったのだけど、ニョロは苦手なのでパスのつもりだったのだが、妻が可愛いからと所望。しぶしぶそれも買うことにした。

 牛の赤はいちおう福島的には赤べこということらしい。こういうやつ。

 

 その後はというと、とりあえず昼食をということで大内宿といえばこれでしょうということでねぎ蕎麦を食すことにする。ねぎ一本を箸代わりにして蕎麦を食べるやつである。

 9年前に食べたときには、ねぎがほとんど臭みがなく、白いところはほとんど齧って食べたのだけど、今回のねぎはかなり臭みがあって、ちょっとそのまま食べるのはシンドものだった。前回、お店の人になんでこのねぎは臭みがないのか聞いたら、このへんのねぎはみんなこうみたいなことを言われた。食べたお店が違っていることもあるのだろうが、今回のはちょっと外れっぽかった。

 自分らが入ったときにはお店には誰もいなかったのだが、外から見えるテーブル席で食べていると、続々とお客が入ってくる。誰か客がいるとなんとなく安心するんだろうか。なんとなくお店の営業に協力しているような感じになった。

 食事の時間も含めて2時間くらい滞在しただろうか。うちの場合は車椅子だし諸々時間がかかる。まあ普通の人だと滞在時間はせいぜい1時間かそこら、そういうところだとは思う。次はあるかどうか、こればっかりは判らない。でも体が元気だったらまた9年後くらいに来るかもしれない。でもその時には後期高齢者だから、ちょっと難しいか。

 店先に平たい金属製の皿に水を張り花びらを浮かべる。そういう簡単な飾りになんとなくいいなと思ったりする。こういうときかね、なんとなく枯れたかなと思ったりするのは。