伊勢神宮内宮 (5月14日)

 旅行最終日、ようやく雨も上がったので伊勢神宮内宮に行くことにする。宿はチェックアウトしたのは10時ちょい過ぎくらい。それからちょっと土産物を物色したり、荷物を車に積んだりで出発したのは10時20分くらいだったか。宿から伊勢神宮までは前日と同じ道なのでだいたい30分くらいか。しかしあまり効率の良い観光してないな。

 伊勢神宮は去年の6月にも行っている。そのときは天気に恵まれていたけど、今回は朝方までずっと雨。とはいえ土曜日の伊勢神宮である。けっこう混んでいるだろうとは思っていたけど、案の定内宮前の駐車場はほぼ満車状態。少し待ってからようやく入ることができる。人はけっこう出ている。定点観測という訳ではないけど、去年と比べると宇治橋鳥居のあたりはこんな感じだ。

2022年5月           2021年6月

 ついでにおはらい町通りはだいたいこんな感じである。

2022年5月          2021年6月

 去年の5月~6月というのはオリンピク前で東京や大阪には緊急事態宣言が出ていた頃(6/20にまん延防止に移行)という時期だというのはある。ただしというか、まあ今とは状況は違うのだろうけど、写真を撮った去年の6月9日の全国新規感染者数は2242人、死者96人。今回の5月14日の全国新規感染者数39416人、死者30人。まあ死者は三分の一に減ったけど。

 境内の風景はというと、まあコロナがあろうがなかろうが、五十鈴川の風景は変わらないし、人出がはけたところを見計らったところで撮影すればだいたいこんな感じではある。

 そして今回は内宮へのお参りは昼少し前くらいだったのだが、係の人が何か案内をしている。なんでも祭事があるので昼頃から一時的にお参りができなくなるという。警備の人に聞いてみると年に二回ある行事の日なのだとか。

神御衣祭|年間行事|祭典と催し|伊勢神宮

 神御衣祭(かんみそさい)というのだそうな。警備の人がいうには、まあ簡単にいえば神様の衣替えだそうで、5月14日、10月14日にそれぞれ麻と絹の反物をお供えするのだそうな。なにやらおごそかに行列なして正宮にお供えする。多分かついでいる籠だか御輿の中にその反物が入っているらしい。

 まあそれほど感興溢れるような催しものでもない。この祭事の前に自分も妻もお参りをすませていたし、祭事前ということで人も割と少なかった。

 自分はもう完全に無宗教の人だし、伊勢神宮はある意味神社、天皇制の総本山みたいなところがある。そのへんをきちんと考えていくとけっこうややこしい話になるので、基本的にスルーする。まあ原始的な信仰というか、江戸時代までのお伊勢参りじゃないけど、人の移動が制限されている時代、庶民がとにかく旅行ができる唯一の理由となるのがお伊勢参りみたいなところもあるので、それに倣って物見遊山しているだけ。

 しいていえば、別にこれは信仰心とかそういう部分でもないし、へんな霊的なうんちゃらなんちゃらでもなくだけど、やっぱり俗世界とはちょっと異なる空気感があるかなどと思わないでもない。ちょっと空気が引き締まるみたいな。これは流行りのパワースポットみたいなもので、単なる思い込みの部分かもしれない。とにかく一庶民がお伊勢参りしているっていうだけ。例によってお祈りの中身は妻と子どもの健康とか安全とかそんな類だった。