納車の遅れとナビの供給

 4月末に新車購入を決めた。まあ年齢的に多分最後だろうということで現在乗っている車と同型マイナーチェンジ車を契約した。様々な情報によると早ければ来年秋、もしくは再来年にはフルモデルチェンジも予定されているということでモデル的には末期車種となる。

 契約時にそういうことの含みをいれて納車まで2ヶ月くらいと踏んでいたのだが、6月に入ってもディーラーから連絡がまったくない。さすがに状況を教えて欲しいと連絡すると、車の方は6月末には工場から出荷されるがナビの供給が大幅に遅れていて、現時点では入荷の目途が立たないという。

 そうなると7月中の納車はどうなのかと聞いてみると、確約できない、ナビ無であればというのである。なんでそういうことになったかと聞くと、ナビの部品である半導体を作っている工場で火災があり、品薄状態が続いているというのだ。

 なんで契約時に言わないのか、悪い情報は早目に告知するというのは商売の基本なんだけどと、つい電話口での話方がキツくなる。長く仕事してきたから、優位にあるかないか、その時の詰め方とかは理詰めで時に強くなったり、和らげたりとかのコントロールは自在だ。まあこっちにはまったく非のないことなので、もしまったく目途が立たないのであれば代替品を用意するなりなんらかの対応を頼んで電話を切った。

 しかし、ナビの供給不足ってなんだととなり、一応調べてみると発端は去年の秋のこの火災のようである。

 旭化成の関連会社旭化成エレクトロニクスの延岡工場で火災があり、そこで作られている半導体がナビや音響機器に多く使われているということなのだ。

旭化成エレクトロニクス (AKM)

半導体製造工場の火災について (状況のご報告) | インフォメーション | ニュース | 企業情報 | 旭化成エレクトロニクス (AKM)

 そしてこの影響が年を明けてからも改善されることがなく、さらにゴールデンウィーク頃からさらに状況は悪化しているということらしいのである。

旭化成、半導体工場復旧断念も…火災の損傷激しく 供給不足拍車か - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト

 さらに3月にはルネサスの工場でも火災もあり、一部のナビ機器にはこちらの影響も出ているという。

半導体製造工場(那珂工場)の火災発生に関するお知らせ(第六報) | Renesas

2021/6/19更新 ナビ・ETC供給見通し。7月はナビキットも生産中止。

 こういう状況だと、確かにナビの入荷の目途がたたないというディーラーの話もうなずける。ということで急速にトーンダウンしていたところ、昨日出先にいる時にディーラーの営業から電話があり、工場からディーラーへの納車は6月下旬。そこでまず手持ちのナビ7インチをつけて納車させる。本来の9インチナビが入荷次第交換するということだった。

 まあこっちも状況がわかっているので、納車は契約からジャスト3ヶ月の7月下旬で構わないこと、もしそのタイミングで本来のナビが入荷するのであれば、ナビの入れ替えは不要とだけ伝えた。とはいえ一つにはナビの交換によりなんらかの支障が出ないか心配な部分もある。まっさらで納車がやはり気分的にもいいということ。さらにいえばナビの入れ替えとなれば工賃の二倍かかるし、それをディーラーに負担させることは長い付き合いもあるから、出来れば避けたいとか。まあ今回で新車4台なのでそれなりに付き合いはあるほうだとそういうことだ。

 そのうえで、営業の判断にまかせるとだけ言って電話は終わらせた。ただしこっちの言い分は最初に書いたように悪い情報は早目に知らせるということだ。話によるといったん2~3月に供給が落ち着いてきたのが4月の後半あたりから急に供給目途がたたなくなったという。でも、そうだとしても目途がたたないという情報をすぐに知らせる、そのうえで代替手段を検討中であるとか、なんらかの対応を含めて早く連絡するというのが自分的には真っ当な手段ではないかと思う。まあ自分が営業だったら当然それをやるから。

 とはいえこれで納車はまだまだ先になりそうだということで、一時盛り上がった車熱はもう完全にダダ下がり状態。なんで必要もないのに車買おうなんて思ったんだろうとか、小さくぶつぶつ言っている始末だ。