絵心とかそういうものについて

 今回も健保の保養所に泊まった。フロントで受け付けをすませるときに、これまでの施設利用の有無を聞かれたので、多分通算すると20回くらいみたいに答えたら、割と驚かれた。20回はさすがにちょっと言い過ぎかとも思ったけれど、最初に利用したのは20代で取次に勤めていた頃からだから、かれこれ40年近くになる。特に利用するようになったのは所帯を持ってからだし、頻繁に行くようになったのはカミさんが病気になってからなのだが、多い時は年に2~3回は利用してたから20回はあながち嘘でもないかもしれない。

 今回泊まった部屋は多分初めてのところだったけど、何気に部屋に飾ってある絵に目がいった。そして割と瞬時に多分玉堂と大観かなと思ったら案の定だった。

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 もちろん複製画なんだが、和室の部屋の調度品として割といい趣味だなとは思った。もっともこういうのはちょっと絵が好きな人なら簡単に判るものだとは思う。自分もここ5~6年は美術館通いをしているし、美術鑑賞系の本も10冊以上読んでいる。なのでほんの少しは絵心がついてきたのかなとか少しだけ思ったりもする。もちろん半可通であることには変わりないし、人に自慢できるものでもない。それでもこうやって部屋に飾ってある絵とかにも目がいくというのは、ちょっと嬉しいかもとか思った。

 そうやて考えると、この保養所の他の部屋にはどんな絵が飾ってあるのかとか、他の保養所はどうだったのかとか少し気になりだした。そして今度泊まる時の楽しみが一つ増えたようにも思った。まあ旅館などに大観の複製画は割と定番なのかもしれないし、それもまたおもてなしみたいなことかもしれない。

 そこそこのホテルとかだと、同じように洋画の複製画なんかが飾ってあるかもしれないとか思ったりもする。映画なんかでもそういうシーンがあったかも。さらにいえばもっと高級、それこそ超がつく高級ホテルだと著名画家のリトグラフくらい普通に飾ってあるかもしれないなどとも思ったりもする。

 絵を飾るというのは良い趣味だし、それに目がいくというのもちょっとした趣味心みたいな感じがしたりもする。