確定申告終了

 去年の9月末に退職して当然年末調整もしていないので、確定申告をしなくてはずっと思っていた。とはいえ税務計算は大の苦手なので、なんとなく後回しにしてきた。会社の源泉徴収票だの、健康保険の控除証明だの、生命保険や地震保険の証明など必要書類だけはまとめて整理はしていた。

 2月も後半に入っていよいよやらなくちゃと思い立って、今週の頭くらいから「所得税及び復興特別所得税の確定申告の手引き」やムック版の「確定申告の書き方」とかを参考にいざ確定申告書A表の記入と税額計算に取り掛かった。一応A表の第一表と二表のそれぞれに記入してざっと税額計算をした。ついでに自分で確定申告書をそのままエクセルシートで作成し、タグで基本項目の入力と集計しその結果を第二表、第一表に自動表記できるようにした。

 今度はそれを元にして第一表と二表を手書きで書き一応書類を作成した。国税庁のサイトではeタックスで簡単に申告が出来るということらしかったのだけど、やれマイナンバーだのマイウェブみたいなアカウント設定があるのでこれはパスした。

 それで税務署に相談というか内容確認と提出をやろうと思ったのだが、今はコロナの影響で先着順に整理券を発行するとかラインで予約ができるとかそういうことになっている。最近はコロナの影響で例えばみずほ銀行は窓口へ行くにもウェブで予約するとか、軒並み窓口サービスが予約制になってきたり、ネットで行うみたいなことになってきている。これって体の良い窓口サービスの合理化なんじゃないのとちょっと疑問に思うこともある。コロナという災害を理由にしたショック・ドクトリンの一環ような気がしてならない。

 まあそうはいっても郷に入れば郷に従うではないけど、とにかく先方の都合に合わせる以外にはない。それで一昨日にラインで予約を入れておいた。

 当日は10時45分からだったのだが、川越からの川越線の電車の本数が極端に少ない。ちょうど電車が出たばかりのため20分くらいホームで待たされる。それで南古谷に着いたのは10時50分過ぎ。予約は10時45分から11時15分までの間ということでこれはセーフではあったけど。

 税務署の入り口のあたりには整理券を求める列とかができている。それを後目にラインの予約画面を案内の人にみせて入場する。そうすると申告書の作成についてスマホで行うかパソコンで行うかと聞かれ、それぞれの列に並ぶように言われる。それで一応、手書きで申告書作ってきてますというと、別の列に並ばされてしばらくすると係の人が来てチェックをしてくれる。でもって「ここが計算違ってますね」とするどく指摘され、もう一度作り直してくださいということになる。

 そして振り出しに戻るでスマホ作成かパソコン作成かをきかれ、パソコンを作成を選ぶと5人待ちくらい。パソコン作成は仕切られたスペースが沢山あり、それぞれにパソコンが置いてある。そこで画面の案内にそって入力していく。基本的に立ったままである。まず最初にアカウント登録のように個人情報を入力して、eタックスのための個人番号=識別番号を設定し、任意のパスワードを設定してから、申告書作成のための基本情報を入力していく。時々わからないことがあると、巡回している係員に聞いて入力していく。控除や税額計算はすべて自動計算される。

 すべての入力およびチェックが終わるとデータを送信し、さらにプリンタにデータを送信する。そしてプリンタの前に行き、渡されたクリアファイルついているカードをプリンタの前にセットすると申告書の控えが出てくる。それを係の人がホッチキス留めしてくれて、ハイ、申告終了である。申告書の提出自体はデータで送信される。

 9月末までの給与と、通常であれば年末調整で行う控除ということで、それなりには還付あるとは思っていたが、自分で計算したものよりは大幅に戻ってくるようだ。とはいえこれは元々納めたものが戻ってくるので言ってみれば自分の金みたいなものだ。

 生命保険料、介護保険料、地震保険料など保険会社からの証明書は、手書きの申告書であれば貼付書類として提出のはずなのだが、電子申告だと提出省略になる。多少の金額の多寡は許容範囲ということなのだろうか。貼付書類と申告書のチェックなど、そうした手間暇を省略できるなら、それでいいということなのかもしれない。

 来年からは自宅でeタックスで申告ができますからと係の人が言っていたけど、収入が年金だけになると確定申告自体が不必要になるのかもしれないし、まあ来年また考えてみることにする。後は大病して医療費が嵩むことがないようしなくてはとか、やっぱり仕事を探すかとか、諸々これも考えなくてはいけない。

 まあ思っていたよりも確定申告はあっさりと終了した。川越に戻ってからスタバに入って持参したパソコンで自分で作成した申告書のエクセルファイルを開いて、どこの入力あるいは計算が間違っていたのかをチェックしてみる。するとこれがもう本当に単純なミス。課税される所得に対する税額計算は、所得✕0.1-97500円なのだが、数式が間違って+97500円になっていました。

=所得*0.1+97500

 昔からこういうケアレスミスの多い人でした、私は。会社ではこういう帳票類を作成したときは必ず他の人にチェックを入れさせるようにしていた。予算でも会計書類などなどすべて。今さらだけど気をつけないとね。