子どもの部屋探し

 今、友だちとルームシェアしている子どもが完全一人暮らしを始めるためアパート探しをしている。きちんと料理をしたいのだが、民間アパートで都心から比較的近い物件となると、そこそこの物件は家賃が高い。安い物件だとワンルームでキッチンも貧弱など諸々あるらしい。

 それで行きついたのがURの古い団地。URは管理は行き届いているが築40年くらいの古い物件が多い。しかも都心から1時間以内で駅近となるとなかなかいい物件もないのだが、今月の初めくらいから何件か内見をしているのだとか。

 今回、子どもに付き合って稲毛海岸の物件を見に行った。とはいえ営業センターに行って物件をチョイスしてもらうだけ。なんでも鍵を預かる管理事務所が休日は休みのためだとか。このへんが独立行政法人とはいえやっぱりお役所仕事だなとは思う。休日に内見出来なければ意味がないのだが、あくまで管理事務所は団地の管理を主業務としているのでということなのだろう。

 さらにいえば営業センターも昼休みは12時から1時まできっちりとる。その間は窓口を閉鎖する。民間ではあり得ないような感じもするが、こういうのどうなのだろう。ある意味でUR=公団は日本でももっとも大きな賃貸専門の不動産事業組織なんだと思うのだが。まあなんでもかんでも民間がいいとか、そういうことではないが、もう少しサービスの利便性は高めた方がいいかもしれない。

 とはいえ営業センターの窓口対応は親切だし、対応も的確なのでそのへんについてはまったく不満を感じることはないのだが。まあ一般論としていえば、団地の管理事務所の対応は昔からさほどいいとは思わない。自分自身、横浜に住んでいる時には10年くらい公団のアパートに住んでいたこともあるし、今も1件物件を所有している。そういう意味ではけっこう公団とは親和性はあるほうだと思うし、いい所、悪い所もだいたいはわかっている。

 子どもにURという選択肢もあるという話をしたのも実は自分でもある。まあそういうのもあって、子どもも選択肢の中に入れたのだとは思うけど。

 今回、行ってみたのは千葉の稲毛海岸。ここには昔、当時の上司が分譲の3DKの物件に住んでいて、購入しないかと勧められたことがあった。一度遊びに行ってご馳走になったこともある。あれはもう25~6年くらい前になるだろうか。その時の記憶からすると駅前や街の様子もえらく変わっていた。まあ25年もたてば街は一変するか。街は団地を中心に栄えてきたのだが、再開発もされている感じ。駅周辺も大きく変わったし、海まで続く道、大きな公園など暮らしやすいなと感じた。

 もっともそれは子育て世代や高齢者にとってということかもしれない。単身者にとってだといささか異なるのかもしれない。子どもにとっての部屋探しはもうしばらく続くようだ。