再び野毛、ダウンビートなど

 区役所で一通り書類を入手、東神奈川まで歩いてJRに乗り桜木町まで。

 野毛に着いたのは4時半くらいだったか。緊急事態宣言のせいか人通りはやや少なめとはい、ウィークディで夕方だとこんなものだろうか。しかし野毛もよくみるとずいぶんと変わってしまった。野毛の入り口付近にあのトンコツラーメンの一蘭があった。あそこは以前何があったっけか。店屋も割と若者向けの店が多く20世紀の頃のような危ない雰囲気はなくなっている。

 小腹も空いていたのでいつものように三陽に行くかと思ったが、ここはけっこう店内客がいたのでちょっと敬遠。そのまま野毛周辺を1~2周してみる。緊急事態でたいていの店屋は夜8時までの営業、酒類提供も7時までということで、今一つ活気もないし、そもそも営業していない店もけっこうある。叶屋も休んでいるし、移転したジャズ喫茶の老舗ちぐさも休んでいる。

 大通り沿いで昔父親と一緒によく行ったとんかつのかつ半はと探してみたが、影も形もない。後で調べるとどうも移転しているようだった。結局、路地の方に戻って串カツでも食べるかと思ったが、チェーン店もちょっとと思い、けっこう以前からあるカウンターだけの串カツ屋北村で30分くらい、串揚げを5本、生ビールとハイボールで時間をつぶす。この店の雰囲気は昔出張の度によく行った大阪の串カツ屋の雰囲気に近い。

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 それからまた去年の暮にも行ったダウンビートに顔を出す。カウンターには数人客がいたのでこの日はボックス席に座る。スピーカーから一番遠い席で、30代の頃はよくここで飲み潰れるまでいたところだ。マスターに聞けばやはり営業は8時まで、酒類も7時までということらしい。年に1~2回来るかどうかというところなのだが、何度も注文するのも面倒なのでフォアローゼスのボトルを1本入れる。まあ昔からの馴染みの店だし、コロナ禍ちょっとした応援にでもなればいいか。

 店には7時半くらいまでいただろうか、濃いめの水割りを5杯くらい飲んでいい気分になった。特にリクエストとかしなかったが、前回ちょっと話したことを覚えていたのだろうか、ファラオ・サンダースのライブとかかけてくれた。

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 まあ、こういう店に16から40まで通っていたんだなとちょっとした感慨というか、ノスタルジックな気分になった。

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 店を出た後、懐かしさもあり桜木町ではなく日ノ出町まで歩いて京急に乗った。十代の頃、学校が終わると紅葉坂まで行き、図書館か青少年センターの学習室で受験勉強して、それからダウンビートで時間つぶし、日ノ出町から上大岡までというのが、自分の日課みたいな感じだった。鬱屈とした日々送っていたような気がするが、そのときの何を思っていたかなんてことは全部忘れてしまった。

 横浜からは湘南ライナーで池袋という風に電車を乗り継いで帰宅したのは10時少し前だったか。こんなに早く帰れるのも緊急事態のせいかもしれない。まあしこたま飲んだ夜でもある。