とんぼ返りで長野へ

 カミさんの兄弟が入院したということで家族三人で長野へ行ってきた。

 埼玉からずっと子どもに運転させ、自分は助手席でうとうとしていたのだが、なかなか進まない。軽井沢から佐久への県境にあるトンネルのあたりで大渋滞となっていた。最初、先の台風の影響で道路沿いで崖崩れもあり、片道一車線となっていることの影響かと思っていたのだが、そうではなくトンネル内での事故であることがわかった。それもまず一カ所で車4台による玉突き事故。そこを抜けて少し行ったところでトラックと乗用車による追突事故。まあ事故が二つも続けば渋滞になるなとは納得である。

 事故で大幅に時間が狂い、病院へ着いたのは夕方近くになってしまった。病院は昨年、カミさんの母親が入院したところであるので勝手を知ったところだ。駅から程近い商店街沿いにあるのだが、商店街がもう見事なほどにシャッター商店街となっている。長野は郊外型の大型店舗も多く、駅近の小さな商店は商売が成り立たないのだろう。これはもうこの地域だけの問題ではなく、日本全国どこへ行っても同じということになる。

 病人の方はというと思ったよりも元気そうで、まずは何よりというところ。見舞いの後は家に行き、そこで年老いたカミさんの母親に会ってきた。そこで4人で食事をとる。人淋しくしていたからだろうか、義理の母は随分と能弁で買ってきた食事類もよく食べた。本当は一泊くらいしてもいいのかもしれないが、準備もしてこなかったこともあり、夜10時過ぎに出て、日が変わる頃に戻って来た。