ネムリゾートに泊まるのは5回目になる。最初の2回は子どもも小さく、カミさんも元気だった。彼女が病気になってから今回で3回目である。以前、あったホテルとは別棟の温泉施設は跡形もなくなっていて、風呂は地階に新しくなっていたけど、やっぱり古い施設なのか、地階にはエレベーターでいけない。別棟の時も階上の浴場には業務用のエレベーターを使っていくのだが、今回もそれは同じだった。とはいえ風呂自体は新しくなっていて、けっこう気持ちよかった。
リゾート内はカートで移動することが出来るのだが、今回も1時間2000円也で借りて遊んだ。運転はいちおう普通免許を持っている者が行うのだが、今回は全部子どもが運転した。こういうのも10年の月日というやつかもしれないね。
ネムリゾートはかっては合歓の郷という名前でヤマハが運営していたのだけれど、調べてみると2007年に三井不動産に売却されているという。
そうか、もうヤマハじゃないのかとなんとなく遠い目になってしまう。自分のような古い世代からすると、合歓の郷イコールポプコンというイメージがある。ヤマハが主催していたポピュラーコンテストだ。でもこれも調べてみると合歓の郷で開催されたのは1969年から1974年まで、それ以降は掛川のつま恋に移っている。
あとはヤマハの音楽コンテストというとヤマハ・ライト・ミュージック・コンテストなんていうのもあった。こっちはなんとなく赤い鳥のイメージが強くて、なんとなく自分の中ではヤマハ、合歓の郷、赤い鳥が三点セットになっていたりもする。そしてそこに響いているのはいつもこの曲である。
まあこのへんは余談。
ホテルの運営からもヤマハは当然撤退しているのだけど、全体としてはヤマハ色が強い。ラウンジにもレコードが重要なディスプレイになっていて、18時から20時までの間にはリクエストすれば好きなアルバムをヤマハのオーディオでかけてくれる。置いてあるLPがけっこう泣かせるものばかりである。
そして20時からはワンコインで自己申告の濃いめの酒を作って飲むことができる。これはバランタインのトリプルフィンガーのハイボール
そして夕食は1階の里海という和食レストランで食べたのが、懐石料理でかなりグレードが高いというか、上品で手の込んだ料理が楽しめた。
これは本当に美味かった。特にアワビの肝の部分が絶品。
この緑はキュウリをおろしたもの。ほうずきがお洒落。
という訳で、たいへん贅沢な食事を二日間食べた。こういうのが健保のお陰で割安で利用できるのは有難いけど、まあキャリアの最晩年なので、多分ここに来るのはこれが最後のようにも思ったりする。
多分、来年あたりにはリタイアになるだろうし、もう一回こういう食事ができたらいいのだが。