久々に墓参りに行ってきた。神奈川県の辺境愛川町にある公園墓地だ。墓標の裏にある墓誌をみると父が死んだのは1986年。もう33年も前のことになる。急性のクモ膜下出血で倒れ2日後に逝った。63歳の時のことだ。
その時30歳だった自分は今年、父親が死んだ年と同じになる。自分は会ったこともない祖父も確か63歳で亡くなったと聞いている。我が家の家系では男性は割と短命のようだ。父の母、祖母は98まで生きた。
父と祖父が63で亡くなったという事実はけっこうインパクトがあるものとして、自分のなかに残っているし、63という年齢を強く意識づける部分もある。
もっとも、糖尿病、腎臓病で人工透析を受けている7つ上の兄がまだ元気にしているのを見ると、我が家系の男性短命説も若干微妙なところもある。ここ数十年の医療の進歩もまた計り知れない。
糖尿、高血圧、コルステロール値、どれもかなり高い部分で推移しているとはいえ、いまのところそれだけの治療を受ける部分にまでいっていない。この年まで入院を一度もしていないし、いまだ仕事も普通に続けている。
妻が片麻痺で介護が必要であることからすれば、自分はそう簡単には死ぬ訳にもいかない。子どもはようやく来年には学校を卒業し社会に出る。もう少し頑張る必要があるということだ。
とりあえず今年の目標は63という年齢を普通に送ることということになる。
帰りにカミさんの強い希望でわざわざ横浜周りで東名に入り海老名SAに寄る。テレビで紹介されていたメロンパンがご所望なのだという。しかしこの海老名SA、ちょっとしたデパ地下よりも盛況である。