装具の引き取りの後、せっかく都内に出てきたのだからと竹橋の近代美(MOMAT)へ行く。いつもの北の丸公園の駐車場に行くと貸し切りで使えない。仕方なく武道館よりの駐車場へ行くと空き待ちの車の列。しばらく並んで入ると案の定障害者用の駐車場は空いている。まあ優先的にと声高に言うつもりはないけど、こういうのってなんとかならないのだろうか。といいつつご時世では、無人駐車場だしどうしようもないことなのだが。
近代美術館は前回行った時(10月だったか)とさほど展示は変わっていなかった。メインの4F入ってすぐの1室の展示は山元春挙の大作「雪松図」。六曲一双が二つという大作でなかなか壮観。山本春挙はほとんど知識がないが円山四条派、竹内栖鳳と共に京都画壇を代表する人なんだそうな。もう少し勉強しないといかんね。
その他では3Fの戦争画も少し模様替えされていて、川端龍子の一風変わった戦争記録画があった。この人はやっぱり意趣の人だとは思う。
さらに面白かったのが茨木衫風 の潜水艦の出撃。
ほとんど劇画、マンガの世界である。こんなことなら横山光輝や小澤さとるの屏風画だってありえるような気がしてくるな。一回描いてもらえないだろうかと真剣に思ってしまう。
今回のMOMATはなんとなくあまり心動く作品は少なかった。前回はあった太田聴雨「星をみる女性」も展示替えでなくなっていたし。
1Fの企画展は「アジアにめざめたら アートが変わる、世界が変わる 1960-1990 年代」というのをやっていた。面白く感じるものもあったが、正直現代芸術は食指が動かない。まあこちらの知識不足のことなんだとは思うけど。