日販、物流拠点見直し

cargo-news.co.jp

 日販は「従来、取引先別、アイテム別に設置していた物流拠点を、DC(Distribution Center=在庫保管型の物流センター)型、TC(Transfer Center=通過型物流センター)型の拠点への再編を進めていく」という。一般的にいえば、DC型(在庫保管型の物流センター)は、王子のPBセンターや医書センターのイメージであり、TC型(通過型型物流センター)は非在庫のVANのみたいな風になるのか。

 しかしここのところの取次の動きをみていると、出版物をTC化し、出版物以外をDC化して利益構造変えるのではないかと思ったりもする。出版物を基調にしたビジネスモデルは、大量物流を想定したものだったが、それはもう死滅しようとしている。かといって少量販売は単価、正味、いずれについても取次の利益にはつながらない。

 取次が生き残りを図るには、出版物流で構築したシステムに出版物以外の物販を流していくことなんじゃないかと漠然と思っている。もう本当に出版界はヤバイ状況にあるのかもしれない。