京都観光とか

 旅行の最終日、少しだけ京都観光をすることにする。まずは宿をチェックアウトしてから、嵐山をちょっと散策。竹林から天龍寺あたりを。夏休み真っ盛りということもあり、人出が多い。京都の夏は暑いので敬遠する向きもあるのだが、その分外国人の旅行客が滅茶苦茶多い印象。さすが国際的観光都市であるなと。


 天龍寺で段差のある場所でカミさんの手を引いて降りていたら、中国系の外国人の若い男性が普通に車椅子を持ってくれた。「May I help you?」みたいに普通に英語でのやりとり。自然な感じで本当に助かった。中国人観光客のマナーがどうのこうのという話を聞くが、自分の経験でいえば、旅行をしている時に何度か中国人に手助けしてもらったこともある。中国人がどうのではなく、マナーの悪い観光客もいればそうじゃない人もいるという、ただ普通にそういうことなんだと思う。
 日本人だってそういうことだし、百歩譲って中国人観光客にマナー違反が多いとすれば、それだけ沢山の人が訪れているということでしかないと思う。日本人だって60年代、70年代には農協観光だのなんのと揶揄されたことだってある。海外旅行が大衆化すれば、マナーを守らない人も増える。それ以上に言葉の問題もあるんじゃないのかとも。言葉できちんとコミュニケーションとって、いけないこと、マナーが伝わってさえいれば、違反はかなりの部分なくなるんじゃないかとも思ったりもする。
 日本人でも中国人でも、韓国人でも、あるいはインドネシアでもフィリッピンでも、いい人もいれば悪い人もいる。自分のイメージでは、海外旅行をする外国人にも、教養があり、マナーにも敏感で、親切心に富んだ方も多い。海外旅行をするのだから、それなりの経済的余裕もある、ある意味十分な教育を受けている人たちである。マイルドヤンキーな日本人なんかよりはるかに良識があるかもしれない。
 まあこういうのはいい人と知り合ったりした経験があるかないかで、違った見方をするのかもしれないなとも思う。
 嵐山の後は京都市内に行き、岡崎公園の駐車場に車を止めて京都近代美術館に行ったのだが、ここは月曜日で休館。お盆の時期なんだから開館しててもいいのにとも思うが、まあ国立だしこういうものなんだろう。しょうがなく近くの平安神宮を少しぶらぶらして京都観光を終了した。