学園祭に行く

 26日、大学の学祭に行く。しかも東大の駒場祭である。子どもが入っているサークルの演奏会があったから。子ども東大行ってる訳じゃないぞと一人でボケ突っ込みみたいなことをしてみる。まあインカレで高校から続けてる音楽をやっているということ。ヘタの横好きでも継続は力というか、続けていることになんとなく意義があるというか。まあ何にもしないよりはいいかというところだ。
 東大駒場に入るのは何十年ぶりだろう。おそらく宇井純先生の自主講座公害原論を聴講しに行った以来だから軽く40数年はたっているようだ。あの時はえらく広い大学というイメージだったが、学生達でごった返す賑やかなキャンパスはえらく狭い感じだ。車椅子を押して移動するのもけっこう大変だなと思った。
 大学の学祭の記憶というと、最初に勤めたのが大学内の書店だったので、学祭というと店舗は閉めて確か棚卸しをしていたのを覚えている。外の喧騒の中、店内では二人一組になって棚の本の値段を読み上げて加算機で打ち込んでいく。ヘーゲルの『精神現象学』だったか1冊1万近くする本を引っ張り出すとケースだけで中身が入っていない。万引きされたのを発見して暗くなったことなどもなぜかよく覚えている。まああの頃の記憶は大概暗いのだが。
 で、子どもの演奏はどうかというとまあ可もなく不可もなくというところ。子どもが楽しい記憶、思い出作ってくれればいいとは思う。


そして今日 信山社破産
 25日付けで地裁に受理されたという。人文社会科学専門書の販売が困難になっている時代の象徴的な事象。