シン・ゴジラ

f:id:tomzt:20210203153605j:plain
 久々家族三人で映画を観た。それがゴジラ
映画『シン・ゴジラ』公式サイト
 ネットでの評判が良いみたいだったので一応観ておこうかなと思っていた訳。ディズニーフリークの子どもは、「ファインディング・ドリー」がいいと言っていたのだが、まあスポンサーの強みで押し切った。観終わってからは子どももけっこう満足してたみたいだったけど。
 地元のシネコンのレイトショーで観たのだが、それが4DXという体験型劇場。ようは椅子が動いたり、水がかかったり、風が後ろから吹いてきたり。別に普通に映画観れればいいのだが、まあ初物なのでものは試しというやつだな。
Twitterで誰かが書いていたが今回の「シン・ゴジラ」は怪獣映画とは別物なのだとか。確かにアイドルやB級美人女優の新聞記者とかも出てこないし、ゴジラはご当地的な観光地を襲撃しない。東京タワーもスカイツリーもレインボー・ブリッジもディズニーランドも破壊しない。全編CGのため妙にチャチイ模型です的戦車や電熱線を放射する特科車両も出てこない。確かに従来の怪獣映画とは異にするものがある。
 それでいてこれまでのゴジラ映画に対する大いなるオマージュとなっている部分も多々ある。本来CGであればもっとリアルな怪獣を表現できただろうに、あえて着ぐるみ的なゴジラを現出させたこと。所々に模型的表現をしっかり、多分意図的に残したことなど。終盤、東京駅付近で動きを止めたゴジラを攻撃するために無人の列車に爆薬を詰めて突進させるシーンなど、あからさまにプラレール使っているみたいだった。
 元々初代ゴジラは冷戦下での原水爆へのメタファーだったはずだと記憶している。一番最初に被害に遭うのが漁船であるのは第五福竜丸を彷彿とさせる。それに対して今回のゴジラは間違いなく3.11の原発震災をモチーフにしているのだろうと思う。ゴジラの出現の想定外はまんま想定外の地震であったりするのだろうし、全電源喪失による暴走する原発と体内に原子炉を持っているような今回のシン・ゴジラはそのままシンクロする。さらにいえば最初に東京湾から川を遡行してくる時の進化途中のゴジラは、まさしく津波そのものだった。総てが3.11を経た上でのゴジラであることは確かだろうと思う。
 その他、今回のゴジラについては様々な解釈、謎解きがネット上でも成されている。面白いと思ったものを幾つかリンク貼っとく。
【シン・ゴジラ疑問点まとめ】シンゴジラの目的、謎や続編考察、元ネタ小ネタなど