遠山記念館

遠山記念館_Toyama Kinenkan

 例によってカミさんがどこか連れて行けというので、割とご近所で前からちょっとだけ気になっていた遠山記念館に行く。
 日興証券創立者遠山元一所縁の建物と彼が収集した東洋古美術を展示する美術館からなっている。この建物は遠山が幼い頃に手放した川島町の生家を再興して、苦労した母親を住まわせるために建てたものだとか。まあ何十DKあるんだかというくらいに部屋の多い民家である。中を室内向けの車椅子にカミさんを乗せて巡るのだが、ほとんど迷子状態だ。
 所々に古民家にはふさわしくない奇妙なオブジェが陳列してあるこれは埼玉近代美術館とのコラボとかで現代美術家の個展をやっているのだとかいう。

 正直この手のオブジェとかには論評する資格がないくらいに知識がないのでなにも語れない。
 遠山記念館の美術館のほうは主に中近東、シリアで発掘されたらしい前100〜1000年くらいの焼き物が中心でこれも興味の範囲をはずれるのでなんの感想もない。
 しかし川島のというディープ埼玉の周囲は広大な水田が広がる中にぽつんとこういう別世界めいた雰囲気の建物、庭園がある。なにかそれだけでいいんじゃないかと思える場所。まあ多分、生きているうちに後1回行くかどうか、そういう場所ではあるかなとも思ったけど。