最低賃金引き上げ

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最低賃金 全国平均の時給で24円引き上げの目安示す
07月27日 00:34NHKニュース&スポーツ

今年度の最低賃金の引き上げについて話し合う厚生労働省の審議会は、全国の平均の時給で24円引き上げ822円とする目安を示しました。これは、最低賃金が時給で示されるようになった平成14年度以降、最も高い引き上げです。

 これまで経緯からすれば24円上げは、大幅な引き上げであり労働者側には朗報だとは思う。しかし理想的には最低賃金1500円を目指すという声も多数聞く。それからすればまだまだといった内容かもしれない。しかし24円上げは中小零細企業には大きな影響もあるだろう。早速会社でも社労と意見交換をした。社労曰く、この時点で厚労省の審議会から24円上げという目安が出ているので、これを下回ることはない。場合によってはこれを上回る可能性もあるとのことだった。そうなると埼玉県の最低賃金は現行の820円から844円からこれを上回るということになる。
 そこでパート人件費を時給25円上げた場合、30円上げた場合の二通りでシミュレーションとかも行ってみた。現行で支給した賞与とかも同じやってみると大体80万前後の上昇となる。まあ零細企業だから大体こんなものである。とはいえこれは作ったばかりの来季予算も修正しなくてはならないし頭の痛い問題だ。まあ最終的には時給アップし、賞与額を減らして総額での調整を計るということになるとは思う。
 しかしこのまま最低賃金を引き上げていくと、いずれ103万枠との整合性がとれなくなってくるはずだとは思う。シミュレーションすると30円上げると、そのままでは確実に103万を超える人が何人も出てくる。そうなると時給を引き上げたおかげで調整休をとらせるみたいな歪な雇用が生まれてくる可能性がある。かといって103万枠対象者とそれ以外の時給を区別するのは同一労働の原則に抵触するだろうし頭が痛い。